白い肌

やっと愛し合えるようになった。が、向井の芝居だったり、スタジアムの打ち合わせだったり、忙しくなって、あまり会えない2人。また、渡辺が痩せていく。LINEは毎日、電話も出来るだけしてる。それでも、渡辺は寂しくて痩せていく。

向井ーちゃんと食べてるか？

渡辺ー・・。

向井ーあかんやん！これから、大事やのに、痩せたらあかん。

渡辺ーこうじぃ〜。

向井ー明日、ちょっと遅いけど、うち来るか？

渡辺ーいいの？

向井ー晩ご飯は食べてからおいで。

渡辺ーうん。

身体を繋げないと、だめなわけじゃない。抱きしめられるだけでもいい。キスだけでもいい。触れてくれたらいい。渡辺は、自分がこんなに寂しがりだと思っていなかった。向井と一緒にいるようになって、自分を知った。

渡辺ーこうじぃ〜。

部屋に虚しく響く渡辺の声。

涙がポロポロ出てくる。明日会えるのに。

会える日。

渡辺の仕事が押して、遅くなった。今から行っていいのだろうか？電話すると待ってると向井が言う。タクシーに乗り向井の元へ。

渡辺ーこうじぃ〜。

向井ー翔太くん！

渡辺ー遅くなって、会えないかと思った。

向井ー明日、俺は昼から公演やねん。

渡辺ー俺は、昼前には収録だ。

向井ーん、コーヒー飲むか？

渡辺ーん、もらう。

2人は引っ付いてコーヒーを飲む。

カップをテーブルに置き、向井のウエストに腕を回し膝に頭を乗せる。向井が優しく頭を撫でる。

渡辺は、こういう時間が欲しかった。2人でゆっくりしてどこか触れ合って。

渡辺ーこうじぃ〜帰りたくない。

向井ーあかんやろ。

渡辺ー朝早く帰る。

向井ーしゃぁないな。

渡辺ーふふふ。

向井ー翔太くん、甘えん坊やな。

渡辺ーそうかなぁ。

向井ー自覚ないんかぃ！

笑い合ってキスして、こういうときが1番嬉しい。

辛かった時期を通り過ぎて、互いに前より、好きになった。

だから、想いが溢れる心配もある。向井がまた、抑えられないときが来るかもしれない。

だが、辛さ、寂しさを知った今は、頑張れる。

向井ー翔太くん。

渡辺ーん？

向井ーもう、寂しい思いさせへん。俺、頑張れる。

渡辺ーこうじぃ〜。

向井ー俺も、凄い寂しかった。会わへんて決めたけど、後悔するほど寂しかった。やから、2度目はない。あんなん、こりごりや。

渡辺ー俺も嫌。寂しかった。会いたかった。だから、頑張って？

向井ー任しとき！

渡辺ーふふふ。