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ある時全員での収録を終え、岩本くんに呼び出された。
💛「単刀直入に聞くけど。阿部となんかあったの?」
🖤「どうして…」
収録中に、ほんの少し俺と接触しただけの阿部ちゃんが飛び上がって驚き、その後しばらく心ここにあらずで目が泳いでいたのをふっかさんが見たそうだ。
その姿に 違和感があったと。
💛「阿部は、ふっかが話聞いてる」
あまりに反応が普通じゃないから気になって、と言われ、俺は2人の間に起きたことを全部話した。
岩本くんは口を挟まず、どっちがどう悪いみたいなジャッジもせず、ただ黙って聞いてくれた。泣いて言葉に詰まると、 背中を撫でてくれた。
💛「確認だけど、目黒としてはこのままは望んでないんだよな?」
🖤「うん。阿部ちゃんが聞いてくれる時が来るなら、ちゃんと謝りたい」
💛「わかった」
指輪と鍵を返されたのが、俺との関係解消を望んでいるようで怖かった。
それだけの事をしたのは間違いないけど、それでも一生ものの恋だと思っていた。今も思っている。
修復に関する権利が俺にない事が、言いようのない焦りと絶望感を生んでいた。
大した予定がなく、仕事のあとの楽しみもなく、1人でご飯を食べて寝て過ごす日がかれこれ1ヶ月になろうとしていた時。
岩本くんとふっかさんに呼ばれた。
控室に行くと、2人と阿部ちゃんがいる。
俺と目を合わせず、俯いて緊張した面持ちだ。
ふっかさんに促されると決心したように顔を上げて
💚「俺の身体のこと、心配かけて…じゃない、心配してくれてありがとう……」
と一言、そう言った。