テラーノベル
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西畑大吾×○○
先輩後輩
毎朝乗る同じ電車。同じ車両に乗る人の顔もだいたい同じ。電車だるいなって思ってた。今日までは。
友「大吾〜。今日から俺ら3年やな!」
大「おー、友也おはようさん。」
大「な!もう受験やで〜?」
友「うわっ!それ言わんといて!w」
大「ww」
友「あ、電車来るで」
電車がホームに入ってくるアナウンスが入る。
大「そういえば今日から1年生おるんよな」
友「え。電車混んでっかな、」
大「そりゃ混んでるやろ〜、、」
混んどる電車、憂鬱やな。。
🚃
友「こっちの車両はそんなに混んでないな」
大「向こうヤバそうやったけどな。w」
友「多分明日からこっちにも来るでw」
大「たしかに。w」
友「それにしても新しい顔ばっかやなぁ」
そう言われて周りを見渡す。確かに、この間まで見かけなかった人ばかり。きっと1年生たちだろう。
友「可愛ええ子おるかなぁ〜」
大「やめろってw 視線が変態やん」
友「誰が変態や!w」
友「あ!あの子可愛くない!?」
友也の視線を辿ってみると、立って体を壁に預けて眠たそうにしている子。色白で、サラサラの髪を1つにまとめている。確かに可愛い、、
大「そっかそっか。」
友「大吾のタイプそうやん」
大「何言ってんねんw」
友「ありゃ初日からモテそうやな」
大「まぁたしかになぁ〜」
クラスにあんな可愛い子おったら好きになるわ、、あの子のこと何も知らんけど。
友「なぁなぁ、桜山○○ちゃんって知ってる?」
大「知らん。誰?」
友「1年生なんやって!めっちゃ可愛いらしいで!見に行く!?」
大「行かへんよw」
✣数日後✣
大「あ、先行っといて。ノート忘れた」
友「マジか。はよ来いよ〜」
大「ほいほーい」
大「あったあった。あと3分、、行ける!」
ドンッ
大「わっ!!え!ごめん!大丈夫!?」
やばい、急ぎすぎて廊下の曲がり角で女子とぶつかってお互い教科書もノートもぶちまけてしまった。。
?「いえ、すみません、私もぼーっとしてました」
大「あ。」
顔を見ると、この前電車で見た子だった。
?「何か私の顔についてますか?」
大「あっ、いや!待って時間やばい!」
?「わ、ほんまや、」
大「はい!これ!」
?「ありがとうございます」
大「ほんまに怪我してない?」
?「はい。大丈夫です。先輩こそ大丈夫ですか?」
大「うん全然!ありがとう。」
大「じゃあ行くわ!」
名前くらい聞いとけばよかったかな、
友「大吾。残念なお知らせや」
大「え、なになに。怖いんやけどw」
友「先生、腹壊して自習。」
大「…は?w え、じゃあ急いだ意味。」
友「無いな。ちなみに牛乳飲みすぎたらしいで」
大「しょーもな、、」
大「まぁええわ、、週末課題でもしよ、、あれ、」
ノートを開いてみると、見慣れない字。表紙を見てみると、【1-3 20 桜山○○】と書かれてあった。
大「さっきか、、」
大「ん?あれ、この名前、」
友「えっ!!桜山○○ちゃんのノート!?何で大吾が持ってんの!?」
大「あー、さっき、」
事情を話すと、少女漫画かよ、羨ましい、って言われたけど、こっちは、申し訳なさで、それどころじゃなかった。
大「これ、、生物やん、、」
友「えっ、マジか。鳩川先生怒ったら超怖いじゃん。」
大「届けてこようか、」
友「いや、やめとけって!お前が怒られんで?!」
大「でもこれで怒られたら桜山さんが可哀想やし、」
友「それはそうかもやけど。。」
大「ちょっと行ってくるわ。20番なら1番後ろの席やし、わんちゃんバレん。」
友「そっか。。まぁ、健闘を祈る、」
生物室の前で聞き耳を立ててみると、生徒たちの声。そーっとホワイトボードを見てみると、【自習】の文字。ラッキー。
そっとドアを開けて、後ろで頬杖を付いてた桜山さんに声をかける。
大「桜山さん。」
桜「はい、え?あ、さっきの先輩、えっと、西畑先輩?何で、」
大「うちも自習やったから届けに来た。」
桜「そんなわざわざ!?ありがとうございます、すみません、」
大「いやいや。理不尽に鳩川に怒られてたら嫌やっただけよ」
桜「あの、西畑先輩もこれ。」
大「そうそう、同じノートやったからね。」
やばい、さっきから西畑先輩って可愛すぎる、、心臓の音えぐいて、、
桜「あの、」
大「ん?」
桜「○○って、呼んで、、くれませんか?」
大「えっ 」
待って待って、え、もしかしてこれ、そういうこと??やんな??
桜「あ、いや、やっぱり、」
ピロン
桜山さんの言葉を遮るように入る通知音。
見てみると、友也から【先生トイレから帰還。大吾はトイレって言ってある。はよ戻ってこい】って来てて。
大「ごめん、もう戻らな、、じゃあまたな?○○ちゃん。」
桜「えっ、あ、はい、」
大「待って待って待って、顔赤らめるの可愛くない??やば、、」
✣1ヶ月後✣
🚃
大「あ、○○ちゃんおはよう。」
初めて会った時から1ヶ月が経っていた。この日は何故か車両が混んでいて、ぎゅうぎゅうだった。○○ちゃんを壁際に立たせて、人混みに飲まれないように気を付けた。
○「今日小テストあるんですよー、、」
大「あら、そりゃ大変や。英語?」
○「はい、、」
大「大丈夫大丈夫!この前のテストもそう言って大丈夫やったやん!」
○「この前のは、たまたまですよ、、」
こんな感じで何ともないですよ感漂わせながら会話してるけど、心臓バクバクしてる。
大「っと、、」
人が多くなりすぎて、○○ちゃんに抱きつくような体制になってしまった。
大「ごめん、大丈夫?」
○「えっと、はい、、」
何というハプニング、、今日友也休みでよかった。。何て茶化されてたか分かったもんじゃない。。
てか、いい匂いすぎる。。心臓の音聞こえてないかな、やば、顔アツい!!
今朝の電車のことが頭から離れんくて、今日一日中○○ちゃんのこと考えてた。これもう好きやん。告白するべきなんか?でも高3やしなぁ、、
?「○○さん好きです!」
大「ん??」
窓から少し顔を出して下を見ると、男子と○○ちゃんの姿。最悪や、、
○「気持ちは嬉しいけど、ごめんね」
?「何で?」
○「何で、って言われても。。」
そうそう、困るに決まってるやん。。でも相手も必死やな。相当好きなんやろな。
って気が付いたら体が動いてて。階段駆け下りて、2人のところへ。
大「ごめんな、この子俺のやねん。手ぇ出さんといてもらえると嬉しいわ」
そんなことを口走っていた。
?「え、あ、そうなんですね、、すみません、」
大「ごめん、でしゃばって、」
○「いえ、助かりました」
大「なら良かったんやけど。。」
大「あのさ。会った時から○○ちゃんのこと好きなんよ。」
○「えっ」
大「よかったらお付き合いしてくれませんか?」
○「…私でよければ、」
○「私も、初めて見た時から気になってました」
大「ほんま?いやー、でも出会い最悪じゃない?お互いずっこけてたで?w」
○「ううん、その前、電車で見かけたことあって。」
大「そうなん??実は俺も。可愛ええなって思ってた。」
○「可愛っ、」
大「ほんま、反応も可愛ええわ、、」
○「連呼しないでください」
大「えぇー??」
え、何なん???可愛すぎひん??ほっぺ赤くしてぷいって。照れ方まで可愛い。
大「こりゃ溺愛する自信しかないわ」
○「?何か言いました?」
大「いや。何も。」
大「溺愛する自信しかない。」
友「うん、だろうな。顔から溢れ出てるもん。」
コメント
2件
最高です!投稿の間が空いても上手さが変わらないのは何故でしょうか…? 無理しないように投稿頑張ってください!