テラーノベル
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ソラさんが 瞳の黒に
光のようで闇のようなものを 爛々と輝かせ 、
僕の頭をくしゃっと掴んで
上にのしかかって来る。
体が密着している部分が特に暑い。
「ソラさん、」
汗が止まらない。
この暑さによるもなのか、
何なのか。
「なぁに?」
ソラさんが、首を傾げて
こちらを覗き見る。
「僕、えっちな事はしたくないです。 」
「…。」
ふっと、
ソラさんの目には 落ち着きが戻った。
頭は掴まれたままだが。
「そっかあ。」
少し残念そうに見える。
何故だろう。
「…じゃあ、
痛いことからしてもいい?」
ふむ、
「痛いこと。」
何をされるか、先ず想像がつかない。
もしやデコピンとか、 されるのだろうか。
脳裏にデコピンされている自分が浮かび上がり、
思わずキュッと目を瞑る。
「ん、なぁに?
急にキス待ちして。
でも僕、そういうのは 専門外なんだよ。」
誤解である。
そしてなるほど、
ソラさんは 完璧そうに見えても
案外不器用な人のか。
「ふふ、やりすぎちゃうんだよねぇ。
だんだん物足りなくなって
相手の舌、噛みちぎっちゃうの。」
よし、ソラさんの前では
今後一切、目はつぶらないでおこう。
流石にそれは、出血多量で死んでしまう。
カッと、
閉じかけた瞳を全力で見開き、
ソラさんを見つめた。
2人の視線がバチッと合う。
「あ、」
何だろう。
見開きすぎてもだめだったのか。
「そうだ。
痛いの、早速やろ?」
再びソラさんの息が荒くなり始めた。
やってしまったかもしれない。
これは、流石にまずい気がする。
上に乗られているため、
肝心の唯一縛られていない足が動かせない。
制止しようにも、腕の縄が邪魔をする。
そうこうしている間に、
ソラさんが僕の口を指でこじ開ける。
「 ディープキス。 しよっか。」
コメント
1件
話の矛先迷子になってしまったよ