私は何かが見える。
それは5歳のときからだった。
見えていている何かを大人にいっても、大人や友達、周りの人が気味悪がって離れていく、
そんな私だけど、一人だけ違った。
春菜だけは、信じてくれた。
「春菜は、信じてくれるの?」
そうしたら春菜は、
「うーん。信じてるかどうかって言われても…。だけど…あなたは、嘘はつかない人でしょ。」
「春菜…。」
春菜は、小さい頃からすごく優しい人だった。
そして私は、15さいになった。
15歳の私は、ある悩みを抱えていた。
それは、何かが見えることだ。
今では友達もいるし、何かが見えてもあまり気にしなかった。だけど、自分が誰かとちがうのが、嫌になってきたのだ。
そんな私の異変に、春菜はきずいていた。
「ねぇ。何かあったの?」
「え?」
私は、びっくりしてそうこたえた。
「実は____ 」
「そうだったんだね…」
春菜が心配した顔で、そう言った。
「だけど…そのままのあなたがいいと思う。」
「…何でそう思うの…。」
私は、そう言った。そうしたら春菜が、
「なんでって…。皆と違って、何かが見えていても、皆とそんなに変わらないし、それも一つのあなのいいところでしょ!」
「皆と…。変わらない?」
「そう!変わらないよ!」
私は…皆と変わらない。しかも、それも一つのいいところ…。
私は初めて、何かが見えることが誇らしく思えた。
「そっか…。そうなんだね!」
「教えてくれて、ありがとう!」
私は、そう言って、前へ走ってった。
コメント
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上手!?初めてでその上手さ!?!?✨