「莉緒菜ちゃんさーこれ飲んでみなよ」
クレープ食べた後、コンビニから帰ってきた蘭が瓶を差し出しなからそう言ってきた。
瓶はどう見てもお酒だった
「は、何言ってんの?どうみたってお酒でしょ?それになんで未成年なのに買えてるのよ」唾が出るのも気にせずに蘭に怒鳴った
「なんだそんなことか」「ッそんなことって」「あそこの店長とオトモダチなんだよね、それにさ莉緒菜ちゃんもうすでに犯罪者だよね?」
「私はこれ以上犯罪するわけにはッ」
「何?今更自分だけ逃げようとするの?」「それは…」
「犯罪者がいくら罪重ねても犯罪者なんだよ。飲めないならどうなると思う?」「ッ」
私がバカだった。こんな人間のこと楽しいなんて…でも竜胆なら助けてくれるはず
「竜胆ッ」「はぁ…まぁ楽しめよ莉緒菜、こんなこともう味わえないだぜ」「そ…んな」
固まっている私に蘭がお酒を流し込んでくるあーあもう何もわからないや、そうだよね、今更だよね元々犯罪者なんだよ私
「ねぇ愛してよ蘭、竜胆。誰にも愛されてないワタシを…何が犯罪者よいいわよ上等よなってやるわよ」
この狂った世界でまともに生きていけるわけなかった。
身体が熱い、身体中が燃えてるみたい
もうどうでもいいのよ
「愛してるよ莉緒菜」薄暗い部屋で蘭が囁くこのぶつけられてる感情は愛なんだよ。
私愛知らないからさこのぶつけられた物は、愛だと信じてるよ。
「竜胆何吸ってるのぉ?」
「タバコだよ吸う?」
「吸う、吸う」
肺が黒くなるのを感じる、
まるでワタシみたいね
鋭い光で目が覚める。私の部屋じゃない?
部屋には私だけだった
「私なにしてたんだっけ?」
頭が痛い、なんなら身体中が痛いし
オサケノミタイナ
!?何考えて、私お酒なんて飲んだことな…
忘れていた記憶が頭に浮かび上がる
「あ、ぁ」私なんてことをしてしまったのよ酒に溺れて判断が冷静じゃなかった
アノカイカンガワスレナイ
「今日、お兄ちゃんが行っちゃう日だ…」
口からでた言葉に自分で驚いた。
すっかり忘れていた、家に戻らなきゃ
家に着いた頃にはお兄ちゃんはいなかった
「あら帰って来てなかったの?」
「お兄ちゃんは?」
「何言ってんのよ。もう居ないわよ」
心配してくれたお兄ちゃんを
優しいお兄ちゃんを
私は…
「あぁそうそう貴方明後日養子に行くから」今まで私を作っていたものが崩れ落ちた
お兄ちゃんがいないなら
もう此処にいる意味ないよね
此処に愛してくれるヒトはいないよ
愛してくれる存在にアイニイカナキャ
「ちょっと何処行くのよ!!」五月蝿いよ
もうワタシに構わないでよ
金しか見てないんでしょ
あの人たちならワタシを見てくれる
「蘭、竜胆探したよ」体育館裏に二人はいた「莉緒菜何のよう?」帰ってきたのは素っ気ない返事だった
「冷たいこと言わないでよ、ワタシ達の仲でしょ?」
「まぁお前とは楽しかったよ」
「何言って…」「兄貴彼奴さ…」竜胆が蘭に何かを話しているのを呆然と見ていた
「まぁ確かにな身体は最高だったし」何か言っていたが聞こえなかった
「莉緒菜ごめんな、昨日は置いて帰ってだからこれから行こうよ」
「いいよ、わざとじゃないんでしょ」
良かったさっきのはきっと気のせいよね
「蘭、竜胆アイシテル?」「愛してるさ」
素っ気ない返事だけど嬉しかった
あーワタシ最高に愛してもらってる
貴方達に物語みたいに恋してる
ワタシ、ラプンツェルみたい
塔から連れ出してくれたのよね
シンデレラにはなれなかったけど、ワタシは今幸せよ
コメント
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平和だと 思ってたのに ... 😭 シンデレラのような 恋物語が好きな愛されなかった子が 愛を求めるために 愛が故閉じ込められた ラプンツェルに なるなんて 何たる 皮肉 ... 🔪