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こんにちは
今回ばりばりの関西弁入ります。分からない方は調べてください!
前回の続きからです!
どうぞ
イフ『 』
初兎「」
モブ()
なぜこうなったのか。遡ること数時間前。
文化祭の出し物はメイド執事カップル喫茶という詰めに詰め込んだような出し物だ。それで私のペアは初兎くんだ。だが私は今その初兎くんと下校している。私は断れない性格だから一緒に帰ることを許可してしまった。最初は友達と帰るように言ったんだけどな…
「なぁ、なんで顔隠しとるん?」
「アイドルとか?」
『いや、そういうわけではないです』
『過去のことをどうしても引きずってしまって…』
「過去か〜」
「なんかつらいことでもあったんやな〜」
『なんでわかるの…? 』
「え〜?なんとなく?」
「顔隠すってことは辛いことがあって見せたくないから隠すんかなって思ったんや」
すごい。全くその通りや。過去の苦い思い出が今の私を苦しめている。気付く人は気付くんやな。
「違ったらごめんな?」
『違わないけど違う』
なんか当てられるのは嫌なんよな。悔しいというか。
「え、どっちなん!?」
『別に初兎くんが知らなくてもいいことやから』
「ふ~ん」
「僕に話したくないことなん?」
『話したくは、ない』
『初兎くんだからとかではないけど、あんまりパッとするような過去やないし』
「そっか♪」
『なんでそんな嬉しそうなん?』
「やってイフちゃんが敬語外して話してくれとるんやもん♪」
『え?』
え?嘘、敬語やと思っとったんに。
『あ、ごめんなさい💦』
「何がや?」
「てか、さっきみたいにタメで話そうや♪」
『…関西弁引かない?』
「僕も関西弁やで?」
『よ、よろしゅうおたのもうします…💦』
「おぉ、ばりばりの関西弁や✨」
「僕も普段みんなが伝わるような関西弁しか使っとらんかったんからイフちゃんの前では使ってもええか?」
『つこてもええで』
「おおきに!」
「そうだ、連絡先交換しよか♪」
『うちなんかが交換してもええん?』
「ええに決まっとるやん♪」
初めて家族以外の人と交換するかも。ちょっとドキドキする。
「てか、一人称うちなんやね♪」
『まぁ、』
「よぉ東京弁で話してたね♪」
『勉強したからね』
「僕も勉強しぃひんとな〜」
『うちは今のままでもええと思うけど』
「そう?」
『うん』
初兎くんもばりばりの関西弁で話しやすいな。
東京弁で話すの苦手やったけど初兎くんのおかげで普段通りの関西弁で話せそうや♪
『うち、こっちやさけ』
『また明日』
「明日な♪」
久しぶりに話せて楽しかったわ♪
ドン←ぶつかる
『わ!?すんまへん!?』
やば!?関西弁できちゃった💦
(いや、私たちこそごめんなさい💦)
あれ?この子たちってクラスの子たち…?
(…い、イフちゃんだよね…?)
『は、はい 』
(さっき関西弁だったよね…?)
『そ、そうですね…』
(関西人だったんだね♪)
(ねぇ、私たちと仲良くなろうよ!♪)
『え…?』
(今日、初兎くんとイフちゃんが話してるの見てたんだけど全然怖い人じゃないじゃんって思って)
『えっと…💦』
(急に言われてもびっくりするよね💦)
(ちょっとずつでいいから私たちとも仲良くしてくれないかな…?)
『ちょっとずつでもよければ…』
(ほんと!?✨)
『は、はい』
久しぶりにいろんな人と話したかもしれない。私も好き嫌いしすぎてたのかも。素顔をだしたらみんなはどんな反応をするんだろうか。びっくりするかな?それとも昔みたいに“変”だって言われる のかな。どっちにせよ顔は出したくないけど。
(ちょっとだけどイフちゃんと話せてよかった♪)
(また明日ね!)
『また、明日』
人と話すのも悪くないな。
続く
今回はここまで!
見ていただきありがとうございました!