テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第八章 「黒衣の侵入者」
古代図書館・最奥。
静かだった空間に、黒い霧がゆっくりと広がっていく。
倒れた本棚。
散らばる本。
そして、その中心に立つ黒ローブの人物。
黒ローブの人物「封印の欠片を持つ者たち…。」
低い声が図書館に響いた。
黒ローブの人物「ようやく会えた。」
rd「何者だ。」
rdが剣を抜く。
キィン…
静かな金属音が響く。
その隣では、krがゆっくりと刀へ手を添えていた。
kr「…。」
一言も話さない。
ただ相手の動きを見つめている。
一方のpeは杖を構えながら、一歩前へ出た。
pe「あなたが遺跡にいた人ですよね!」
黒ローブの人物は笑う。
黒ローブの人物「さあ…どうだろうな。」
次の瞬間。
ブワッ!!
黒い霧が床を這うように広がった。
rd「来る!」
rd「下がれ!」
rdが叫ぶ。
霧の中から現れたのは、黒い狼のような魔物だった。
一体。
二体。
三体…
pe「こんな数!?」
あっという間に十体以上が姿を現す。
rd「先生たちは避難を!」
図書館の司書や教師たちは急いで生徒を外へ誘導し始める。
rd「ここは俺たちが引き受ける。」
rdが前へ出る。
その隣に、krも静かに並んだ。
kr「…久しぶりだな。」
rd「何がだ。」
kr「お前と肩を並べるのは。」
rdは少しだけ口元を上げる。
rd「確かにな。」
魔物「グルルル…!」
魔物が一斉に飛びかかる。
kr「行く。」
krが一歩踏み出した。
スッ…
刀を静かに抜く。
「《水影一閃》」
シャァァァッ!!
刀を振った瞬間、水の刃が一直線に走る。
一体、二体、三体。
魔物たちはそのまま霧となって消えていく。
pe「すごっ…!」
peは思わず声を漏らした。
rd「相変わらず切れ味はいいな。」
rdがそう言うと、
krは短く答える。
kr「まだまだ。」
kr「pe。」
pe「はい、krさん!」
kr「右。」
pe「分かりました!」
昔から息を合わせてきた二人。
言葉はそれだけで十分だった。
pe「《ライトバースト》!」
まぶしい光が図書館を包む。
魔物たちの動きが止まる。
rd「今だ。」
rdが駆ける。
rd「《蒼刃》!」
青い斬撃が魔物をまとめて吹き飛ばす。
rd「左は任せろ。」
kr「…ああ。」
krも反対側へ飛び込み、刀を振るう。
三人の連携は、初めてとは思えないほど息が合っていた。
しかし。
黒ローブの人物は拍手を始める。
黒ローブの人物「見事。」
パチ…パチ…
黒ローブの人物「さすが学園の上位三人。」
3人「…。」
黒ローブの人物「だが。」
フードの奥が不気味に笑った。
黒ローブの人物「これは挨拶代わりだ。」
ゴォォォォ…
図書館全体が震え始める。
先生「なに!?」
天井に巨大な魔法陣が浮かび上がった。
253
田中なす@末
1,942
#実況者イラスト
田中なす@末
504
先生「まずい!」
先生が叫ぶ。
先生「あれは転移魔法だ!」
pe「転移…?」
次の瞬間。
ズドォォォン!!
巨大な黒い柱が図書館を突き抜けた。
その衝撃で、本棚が次々と倒れていく。
kr「危ない!」
peの頭上へ、本棚が倒れてくる。
pe「っ!」
逃げ切れない。
その瞬間─
ザンッ!!
一筋の水が、本棚を真っ二つに切り裂いた。
pe「krさん!」
kr「…無事か。」
pe「はい!」
krは静かにうなずく。
kr「ならよかった。」
その直後。
rd「後ろ!」
rdの声が響く。
黒ローブの人物がいつの間にか三人のすぐ近くまで迫っていた。
pe「速い!」
刀と剣が同時に振るわれる。
キィィィン!!
激しい金属音が図書館に響いた。
黒ローブの人物「ほう…。」
黒ローブの人物は細い黒い剣で、rdとkr、二人の攻撃を同時に受け止めていた。
「そんな…!」
peは思わず息をのむ。
学園最強と、そのライバル。
二人同時の攻撃を止めるなんて─。
黒ローブの人物「少しは楽しめそうだ。」
黒ローブの人物は不敵に笑う。
そして、その足元から再び黒い霧があふれ始めた─。
─第九章「黒き剣士」へ続く。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!