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ルナ(*^^*)
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第十九章「古代の六人目」
王都フェルグラン。
第二の試練を終えた十人は、リナの案内で古びた時計塔へ向かっていた。
石造りの建物が並ぶ旧市街の中でも、その時計塔だけは異様な存在感を放っている。
巨大な時計盤は止まっており、針は十二時を指したまま動かない。
pe「うわぁ…なんか怖いなぁ」
sn「こういうところって絶対なんか出ますよね」
tr「出てきたら俺が殴る」
kr「なんでも殴ればいいと思うなよ」
tr「でも殴れば大体なんとかなるぞ」
kr「ならねぇよ」
kyo「いや、trさんの場合ほんまに何とかしてまいそうなんが怖いわ」
tr「任せろ」
kr「任せるな」
rd「…静かにしろ。誰かいる」
その瞬間。
時計塔の入口に、黒い羽根が一枚落ちた。
cn「…またこれか」
ru「嫌な感じがするな」
md「クロイハネ…」
リナは黒い羽根を見つめたまま、動かなかった。
rd「リナ?」
リナ「…この先に、ある」
pe「何が?」
リナ「昔の守護者たちが残した記録」
全員が顔を見合わせる。
sn「昔の守護者…?」
リナ「うん」
リナはゆっくり時計塔の扉を開いた。
ギィィィ…
中には、古い石碑が一枚だけ置かれていた。
その表面には、六人の人物が描かれている。
rd「…六人?」
kr「…!」
krの表情が変わった。
石碑に描かれた六人。
その中の一人だけ、顔が削り取られている。
pe「この人…誰?」
リナ「それが……六人目」
kr「…違う」
pe「え?」
kr「俺は、この顔を知ってる」
その言葉に、全員が黙った。
krは石碑へ近づく。
指先で削られた部分に触れる。
すると─
淡い青い光が走った。
そして、krの頭の中に一瞬だけ映像が浮かぶ。
幼い自分。
そして、隣に立つ少年。
少年は小さな封印の欠片を握っている。
???「大丈夫。僕が守るから」
幼いkr「…でも、怖くないの?」
???「怖いよ」
少年は少し笑った。
???「だから、一緒にいよう」
─映像が途切れる。
kr「…っ」
sn「krさん!」
kr「…あいつだ」
rd「誰だ?」
kr「俺が昔会った…あの少年だ」
リナ「…うん」
kr「リナ。知ってたのか?」
リナは少しだけ目を伏せた。
リナ「…名前だけなら」
全員がリナを見る。
リナ「彼の名前は─」
その瞬間。
ゴォォォン─!!
時計塔の鐘が鳴った。
止まっていたはずの時計の針が、ゆっくり動き始める。
十二時。
十一時。
十時。
逆方向へと進んでいく。
そして石碑の六人目の部分に、文字が浮かび上がった。
《セイル》
kr「…セイル」
その名前を口にした瞬間。
時計塔全体が大きく揺れた。
地面に巨大な魔法陣が広がる。
pe「うわっ!?」
sn「な、なんですかこれ!?」
rd「全員、構えろ!」
十人がそれぞれ武器を構える。
しかし、魔法陣から現れたのは敵ではなかった。
そこには─
古代の六人の守護者の姿が映し出されていた。
五人の守護者。
そして、その中央に立つ少年。
セイル。
???『我々は、封印を守るために集められた』
映像の中の一人が語り始める。
???『五人の守護者だけでは、封印を完成させることはできなかった』
???『そこで我々は─』
映像の中のセイルが振り返る。
セイル『僕も、守護者になりたい』
kr「…」
セイル『この欠片を、僕が守る』
そして映像が暗転する。
最後に、赤い文字だけが浮かび上がった。
《六人目の守護者─セイル》
pe「…じゃあ、セイルは本当に守護者だったんだ」
sn「でも、どうして記録から消されたんでしょう…?」
リナ「それは…」
リナが答えようとした、そのとき。
時計塔の上から声が響いた。
???「知りたいか?」
全員が一斉に上を見る。
黒いローブ。
そして、無数の黒い羽根。
rd「…お前か」
???「セイルが何者だったのか」
???「なぜ六人目だけが消えたのか」
???「そして─」
男が笑う。
???「なぜ、封印が壊れたのか」
黒い羽根が一斉に舞い落ちる。
???「第三の試練を始めよう」
ドンッ!!
時計塔の扉が閉ざされた。
そして十人の足元に、五つの魔法陣が浮かび上がる。
rd「…五つ?」
kr「封印の欠片と同じ数だ」
リナ「違う…」
リナは魔法陣を見つめる。
リナ「これは…五人の守護者の魔法陣」
そして。
その五つの魔法陣の中央に─
もう一つ。
黒い魔法陣が浮かび上がった。
六つ目。
???「さあ、選べ」
???「五人の守護者を信じるか」
???「それとも――」
黒い魔法陣が激しく輝く。
???「六人目を信じるか」
時計塔の鐘が鳴り響いた。
─第三の試練が、始まった。
─第二十章「六つ目の選択」へ続く。