城ヶ崎陽向→「」 城ヶ崎賢志→『』
高校生時代
高校生活、後半に差し掛かった頃
私は学校の窓から外を見ていた
いつもと変わらない景色、そこには兄さんが居たい
またガラの悪い人達と絡んでいる
やっぱり兄さんが心配だ
最近は、人を刺したりしていると聞くようになった
そして違う噂では、3年の林さんを殺害したって聞いた
私はこの噂をあまり信じたくはなかった…
そういえば、この前兄さんが家に帰ってきた時、血塗れになってきて帰ってきた。
ものすごく心配で兄さんに駆け寄ったら
『近寄るな』
って言われたっけ…
数分が経った。外には誰も居ない
それから私は街に行った。
街中を見渡すと奥に兄さんが居た
兄さんの所に行きたいけど、近ずいたら怒られるから、違う所に行こうとしたが、突然兄さんの表情が驚きの表情に変わった。
私は、兄さんが何に驚いたのかが気になり兄さんの所に行くことにした。
兄さんの所に行こうとしたら、兄さんは誰かを追いかけるように立ち去って行った。
私はその後を追う。
そして突然ピタッと兄さんが止まった。
兄さんの目の前にはボロアパートが建っていて、兄さんが誰かに話しかけに行った。
私は遠くから兄さんを待つことに決めた。
1分ぐらい経つと突然、”鈍く誰かが倒れた音”がした。
私は兄さんが倒れたんじゃないかと思い、
駆けつけると…
そこには血まみれになったお父さんと、座りながらタバコを吸っている兄さんの姿だった。
私は我が目をうたがった。
陽向「……お父…さん……?これは…一体……」
賢志『あぁ?何だ陽向か…』
陽向「何だって……どう言うこと?何でお父さんが……」
賢志『お父さんだと?こいつはもう俺たちを捨てた時点で父親じゃない、』
陽向「だけど!殺す必要なんて!」
賢志『黙れ”』
陽向「ッッ!……」
私は兄さんの一言で言葉が詰まった。
陽向「…警察呼ぶから……早くどっか行って…」
賢志『好きにしろ』
数分後、警察が来てお父さんの死体は運ばれた。
私は事情調査で、色々聞かれたが私は何を聞かれても「何も知りません」としか言わなかった。
もちろん正直に言うべきなのは、分かってる。
だけど、私はまだ兄さんが好きだ、
たとえ、親を殺したとしても。
それから数ヶ月が経った、あれから兄さんとは口を聞いていない。
それと、兄さんはあと数日で卒業する。
それまでに仲直りしたい、
そして卒業式の日が来た。
私は卒業が終えたあと、兄さんの所に行こうとしたがすでに兄さんはいなかった。
家にいるのかなっと思い家に帰っても兄さんが居ない
街中探しても兄さんが居ない。
陽向「兄さん…」
兄さんは、私の目の前から突然消えた。