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この世界には能力者と言う概念がある…
それ以外にも、この世界には多種多様の種族が暮らしている…
この世には“差別”と言う言葉が存在しない程の平和な世界である…だが…
ここに1人の少年が居た
彼の名前は殺神(さつじん)と言う
かなり物騒な名をしているが、これでも本人は気に入っているらしい…
そして、1年前に狂神(きょうじん)と言う兄と離ればなれになった…
そんな彼は、今、商店街へ買い物をしに出掛けて居た
カラフルな家の壁にレンガで出来た道、それなりに多い人道を歩く
彼は、人混みを上手に交わしながら通って行った
殺神 「今日は沢山の食材を買って妹と一緒にカレーを作るのだ〜」
彼は鼻歌を歌いながら、ルンルンに買い出しに出かけた
そして、その彼の近くに…
近くのカフェでくつろいで居る…二つの影…
殺神 (それにしても、お兄ちゃん元気にしてるかな?)
殺神 (あの時の僕は8歳、お兄ちゃんは9歳…どちらにせよ…また、会いたいな)
彼には、一つ年上の兄と2歳年上の姉が居るが…
一年前、兄の狂神は姉である狂帝の人格としての主権を失った…
一応、殺神も狂帝の人格の1人だが狂帝の能力で自由に外に出て遊んだり出来る
殺神 「そうだ!今はこんな事考えてる暇無いんだ!急いで買い物しなくちゃ!」
彼は急足で、商店街へと急いだ…
??? 「アイツか…」
??? 「そうですわね…」
??? 「アイツには何故か、嫌な予感がする…」