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「聖女の指輪は、どこにある?」
ヨハンの質問に、ミリエットは内心の動揺を押し殺し、視線を逸らした。
「申し訳ありませんが、何の話かわかりません」
「ごまかそうとしても無駄だよ。我が国は元々、聖女によって建国された国だ。その力がどんなものなのか、ある程度は情報が残っている」
ヨハンはミリエットの顎を掴んでいた手を離すと、彼女の手を掴み上げる。
「聖女に代々受け継がれし指輪は、自らの意志で力を使うための道しるべ。それさえあれば、君の力は僕のものとなるはずだった」
と、ヨハンはそこで言葉を一度切ると、スッと目を細めた。
「……まさか、あの男に渡したのか?」
その言葉が示す相手は、間違いなくヴォルフラムのことだろう。
ミリエットは、ヨハンの鋭い視線****************************
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