でもさ、もし麗があの頃の私と同じようなことをしてたら嫌なんだ。すっごく情けない気持ちになるんだよ。だったらさ、やらないようにするのが当たり前と思う。
そうやって私が叔母さんと話をしているところに、
「ママ! よんで!」
麗が絵本を持ってきた。
「うん、いいよ」
それを受け取りながら私が応えると、麗はどすん!と私の膝に座る。その様子がまた可愛くて笑顔になっちゃう。『みんなうんち』という絵本だった。最近の彼女のお気に入りの一つだ。
最初はその絵本を見た時、私も、
『え? こんなのあるんだ?』
って驚いたけど、
『こんなの読み聞かせていいのかな……?』
って思ったりもしたけど、でも別に麗は『うんちうんち』と連呼したりしないし、おとなしく聞いてくれてるんだよね。
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