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「崩れる理性とキス」
柔らかな光を感じ、ゆっくり瞼をあけると、見慣れない天井が広がっていた。
(え……)
ここがどこなのかわからず、瞬きして身を起こすと、ようやく自分の状況を思い出した。
そうだ……昨晩街中が停電して、 佐伯(さえき)が助けてくれて―――。
部屋を見渡しても、佐伯はいない。
寂しいようなほっとしたような気持ちでベッドを抜け、無意識のうちに首のあたりに手を当てた。
昨日お風呂に入らずじまいだったから、体がどこか気持ち悪い。
眠る前に佐伯がシャワールームがあると言っていたのを思い出し、恐るおそる奥のドアをあけた。
「わぁ……」
そこはホテルさながらのシャワールームで、脱衣所には洗面台があり、戸棚にはタオル、部屋着なんかも見えた。
使わせてもらうのは気が引けたけど、やっぱり気持ち悪さには勝てない。
(……ごめん、お借りします)
心の中で断りを入れて*****
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