べ「さーて〜、書類片付けるか!」
ベーマンは元気にまた仕事に取り掛かります
書類の分別片付けなんて、大丈夫でしょうか?
べ「えっと…、確かこっちだったはず…」
べ「ここの角を曲が…」
っと、そのとき、ベーマンが壁にゴツンっとぶつかってしまいました。
目が見えないベーマンにとってはよくある事ですが…
べ「いってて…あれ?」
べ「書類…どこだ…?」
壁にぶつかった時、書類を落としてしまったのです。
ベーマンは目が見えないので、匂いや声で判断しますが、紙には匂いや声なんかありません
ベーマンは困ってしまいました
べ「どうしよう…」
その時、たまたま通りかかったフェンラリー艦長が、
ベーマンが床でオロオロしていることに気が付きました。
フ「ベーマン?そこで何して…」
ふと目にとまったのは、ベーマンより少し離れたところに落ちている1枚の紙でした。
フ「(なるほど、紙を落としてしまったのか。そりゃオロオロするわけだ)」
フェンラリー艦長は、紙を拾い上げ、ベーマンに差し出します
フ「…これ、お前が探してたのだろ?」
べ「あ…!この質…僕の探してた書類…!」
フ「全く…紙を見失うなんてな」
フ「しっかり持っていくんだぞ、ベーマン」
フェンラリー艦長は、ベーマンの手を引っ張り、彼を立たせます。
ベーマンは、そのフェンラリー艦長の優しさに、少し心が温かくなったような気がしました。
フ「気をつけるんだぞ」
そういうフェンラリー艦長は、いったいどんな表情なのでしょう?
ベーマンにはそれは分かりません。
しばらくそこに立っていた後、ベーマンはハッとなります
べ「あっ!早く書類片付けに行かないと、館内3エリアが閉まっちゃう!」
気づけば日も沈んできた時間。ちょくちょくと仕事を終わらせる海上自衛隊の基地の中を、
ベーマンはぶつからないように、急いで行きます。
さぁ、基地に夜がやってきます
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