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「おおっ」






ダイニングテーブルに並べられた料理に思わず感嘆の声を漏らしてしまった。だって、料理が上手くいったんだもん…自画自賛しても良いじゃない。そして夕飯のお品書きは、五目炊き込みご飯、じゃがいもとワカメの味噌汁、豚しゃぶサラダである(ちなみに五目炊き込みご飯と味噌汁は成瀬作)。




「流石成瀬さんですね。なんとも美味しそうな料理を二品も作っていただけるとは結婚生活が頼もしいです」



「結婚しませんけど」



「それに成瀬さんと料理させていただくだけで最高に幸せですから」



「…ご飯冷めちゃいますよ」



「そうですね。早速食べましょうか」







「「いただきます」」







「サラダ美味しい!」



「…美味しい。間違いなく、炊き込みご飯もお味噌汁も今まで食べた中で一番美味しいですね。感無量です」



「…褒めすぎです」



「私は至って真面目ですが」



「でしょうね……まぁ、喜んでもらえて良かったです」



「成瀬さん。私は成瀬さんをより一層好きになってしまいました。ですから、結婚を前提にお付き合いしていただきたいです」



「何回もお断りしてるじゃないですか!」



「無理強いはしませんが、絶対に諦めません」



「しつこいですね……いきなり結婚は誰だろうと無理だと思いますよ。例えば、友達からとかー」



「『友達』なら良いのですか?でしたら、成瀬さんと『友達』になりたいです」



「……まぁ、友達でしたら大丈夫ですけど」






そう答えると、担任はえくぼを浮かべて少年のように笑った。…何が嬉しいんだか。

でも…少しぶっ飛んでるところがあるだけで、





「……わるいヤツじゃないのかも」



「何かおっしゃいましたか?」



「いえ、何も」







素知らぬ顔で豚しゃぶサラダにぱくつくと、ポン酢の爽やかな酸味と共にさっきの笑顔が脳裏に浮かんだ。

転生少女と教師たち

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