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クイン視点、めっちゃ良かったです…! エルビラ家のミャンマー文化への深い敬意と、それに戸惑いながらも必死に馴染もうとするクインの姿が対照的で、すごく引き込まれました。特に仏壇の前で「イテェェェッェ!!!」って叫んじゃうとことか、クインの人間らしさが滲み出てて笑っちゃいました(笑)。ルシアとの一騎打ちシーンも、互角に戦う姿がカッコよかったです! 次回も楽しみにしてますね🌙
※ここからクインの視点になります。
舞台はアメリカフリーク州にあるエルビラ一家のテーブルにて 時間は朝の7時だった。
内観は茶褐色で美しい木目であるミャンマーチーク材を使用。民族衣装の「ロンジー」に由来する布地を使ったクッションやタペストリー、竹や木製の素朴な雑貨が飾られている。
さらにはパヤー(ミャンマー語:仏塔)をモチーフにした装飾や、色鮮やかな織物が生活に彩りを添える。
実用性としては穏やかで落ち着いた暮らしを好む文化背景から、機能的で耐久性のある家具が好まれて生活している。置物としてはルシアが小さい頃に遊んだミャンマーの張子人形が飾られている。
そして、クインはTとの電話を切るのだった。
ルシアの父親「ありがとうね、クイン。とても上手だったわよ。」
クイン「俺が作ってみて本当にミャンマーの味しました?お義父さんとお義母さん?」
ルシアの母親「とてもしたぜ。ミャンマー旅行で食った味を思い出したわ。」
ルシア「このラペットゥとモヒンガーは味付けも上等だし、女優業に励めるな。ありがとよ、このバカクイン。それからバカダーリン。お前ぇこの生活だいぶ慣れて来たじゃねぇかよ。」
ルシアの父親「我が娘のルシアは厳しく見えるけど、結構ツンデレなのよね。夫として支えてくれるから助かるわよ?」
ルシアの母親「あんたら2人本当に不妊手術を受けてよかったのか?親として心配してるんだぜ。」
ルシア「よかったに決まってんだろ?そうでなければこのバカ旦那と幸せな生活ができねぇからな。」
クイン「マイハニー….俺も受けてよかったし、後悔はしてませんから。」と言って173cmあるクインが「ルシアさぁん?」と180cmあるルシアにお腹をダイブして抱きつこうとすると、ルシアが「うるせぇ。やめろ、バカ」と感情を排してクインのオデコを「パンッ!」とデコピンしてクインを飛ばした。クインは鼻血を垂らしながら「嬉ぴーぜ!!」とグッジョブサインをして倒れるのだった。
ルシアの父親「クインって人はイングランド系アメリカ人男性なのに中身が私たちより情熱的なラテン系よね。」
ルシアの母親「クインって言うピンク好きの男性…あたいらエルビラ一家は情熱的な一家じゃねぇからなぁ。」
ルシア「それじゃあ行ってくるぞ。」と言って割と質素な日本製の白い軽トラに乗ってフリーク州の芸能スタジオに向かうのだった。
クイン「今日のファッション店の仕事はお休みか。平日休み最高だぁ。」
その時外来種のモルモンコオロギの大群が大量発生して襲来するのだった。
ルシアの母親「っち。クソ虫が。6年ぶりにモルモンコオロギが大量に来やがったか。しかも気候変動で西の辺りから来やがったのか?駆除も大変だってのによ。おい、クイン。お前ぇは虫は問題ねぇか?」
クイン「大丈夫ですよ。虫ぐらい食ったことありますから。」
ルシアの父親「私は虫苦手だから家の中で避難するわね….」とビクビク震えるのだった。
ルシアの母親が「ではこれを持て」と掃除機を渡したのだった。
ルシアの母親とクインが分厚いタンク状の虫取り用掃除機をそれぞれ持ち、クインと一緒に外に出かけるのだった。大量の茶色いモルモンコオロギがウジャウジャと並んでいた。飛べないことを逆手に取り、隈なく「キュイーン」と床の音を鳴らし、「ヒュイーン」とコオロギを吸い取るのだった。近所の子供たちは虫を捕まえるのが大好きなのか、虫籠を持ってコオロギを捕まえるのだった。
クイン「取ったコオロギは冷蔵庫にしまいますか?」
ルシアの母親「当たり前ぇだろ?今日の夕飯は**『チャプリネス』**というメキシコの虫の素揚げにするからな。料理はお前ぇに任せる。」
クイン「嬉しいです!!最高じゃないですか?!!お義母さん!!」
※アメリカ文化では日本と違って子どもたちが昆虫採集をする習慣がないため、フリーク州ではそれを当たり前のようにしています。なぜならフリーク州では隣のカリフォルニア州よりも日本人移民や日系人、さらにはネイティブ・アメリカンの住人が多く、その文化が融合して誕生したと言われています。つまり、どの州よりも昆虫食、昆虫採集がごく普通という異様な文化でもあります。
※クインの回想シーンになります。
1週間程前、舞台はエルビラ家
クインの心の声「俺は今日からエルビラ家の婿入りを果たしたぁって家がアジアっぽい…ラテン系なのに…」
ルシアの母親「エルビラ家へようこそ。今日からお前ぇはクイン・ホワイト・エルビラとして振る舞ってもらう。」
クイン「この家は土足厳禁ですよね?」
ルシアの母親「その通りだ。それから靴下も脱げ。これは**『パヤー様』**を侮辱しねぇようにするためだ。」
クイン「パヤー様?なんか神聖な響きですねぇ。」とスマホで徹底して調べるのだった。
クイン「ブッダ様のことですか…あの仏教の開祖の…けど何だか日本の仏教とは違うような」
ルシアの父親「そうなのよ。ミャンマーの仏教と日本の仏教は根本的な教えが違うのよ。具体的に言うと、日本の仏教は大乗仏教でミャンマーの仏教は上座部仏教(テーラワーダ)。テーラは長老。ワーダは教えという意味なのよねぇ。つまり長老仏教ということだわ」
ルシアの母親「わかりやすく例えると、キリスト教で言う正教会みてぇなオーソドックスな宗教。パヤー様の正統な教えという意味だ。ルシアと結婚して婿入りするならテーラワーダに改宗してもらわねぇとなぁ。」
ルシア「さっさと上がりやがれ、マイハニー」
クイン「わかりました。ラテン系のエルビラ一家がテーラワーダを信仰してるなんて」と真摯に受け止め、慣れない文化に慣れるため、玄関で靴と靴下を脱ぐのだった。
慣れないクインは裸足で歩くと両親が旅行で取り寄せたミャンマーのパヤー様やナッ神様の木彫り、金色で出来た仏塔の置物が並んでいるのを見た。クインにとってはまるで外国に来たかのように異様な雰囲気を感じ取ったのだった。
ルシアの母親「いい、クイン?静かに歩けよ。音を強く立てるとパヤー様への侮辱になるからな。」
クイン「わかりました。」と。
ルシア「おい、クイン。今からリビングの最も綺麗な場所に行くぞ。」
クイン「わかりました。」と。言ってその場所に向かった。
クインは驚いた。それは日本とは違う独自の仏壇だった。1m程の大きいパヤー様が荘厳な雰囲気で飾られていた。この仏壇にはお供物である水、線香、米、フルーツがあった。
ルシア「パヤージンと呼ばれていてな、意味は家庭の仏壇と言う。お前も正座しろ、クイン。」と言って脚を片側にまとめながら床に座った。
クイン「正座ってどうやるんだよ?日本とは違うのかよ?」
ルシア「全然違ぇわ。日本の正座は膝を折り畳んで踵の上に座るけど、ミャンマーの正座は日本で言う胡座をかくものだと思えばいい。」
そう言ってクインは異文化を感じながらも胡座をかいて正座をするのだった。
ルシア「座る時には足先や足裏をパヤー様の前には向けるな。土足で踏み躙ることと同じくれぇの侮辱表現だからな、クイン。ここでは3回お祈りをする。『1回目はパヤー様に従います』、『2回目はパヤー様の教えに従います。』、『3回目はお坊さんに従います。』と言う気持ちで祈るんだぞ。3回目も全部頭を地面に突くくらいに下げる。それではやるぞ。」
正座する時、あまりにも我慢ができず、クインが目を瞑って絶叫した。「イテェェェッェ!!!!!なんで俺がこんな思いしなきゃなんねぇんだよぉぉぉぉ!!!!カルチャーショック過ぎるんですけど!!」
ルシア「うるせぇんだよ、クイン。パヤー様に向かって大声叫ぶんじゃねぇよ、バカ。神聖な場所を汚すのと同じでマナーが悪いと思われるぞ。来日して坐禅の体験したろ?それと同じくれぇだと思えばいいから我慢しろ」と。
ルシアの心の声『正座して叫んで煩悩が消えていくようだな。」
クインはその言葉を聞き、「はい。」
クインの心の声「これをTの奴が聞いたら『三帰依じゃん』って突っ込みまくりだぞ。」
ルシア「それでは合掌。」と言ってクインが手を合わせた。
ルシア「礼拝(らいはい)。」と言ってクインも一緒に3回お祈りをするのだった。
そして2人はパーリ語で三帰依を唱えるのだった。
※ミャンマーの仏壇(パヤージン)の前で座る時の姿勢。
正座(日本で言うと胡座に近い)をしたり、脚を片側にまとめて座ること自体は性別問わずどちらでも構いません。ですが、侮辱にならないように、足先や足の裏を前に向けないことがマナーとされています。
慣れない文化に戸惑いながらもクインはルシアの父親が作った**『ラペッタミン』**というサラダ、**『ダンパウ』**という骨付きの羊の肉が入ったビリヤニ風料理と16cmくらいの巨大なシャコの素揚げ料理と言ったご馳走を呼ばれた。
ルシアの父親「飲み物は何にしたい、クイン?」
クイン「お茶でお願いします。」
ルシア「おい、お前ぇ**『イェヌェジャン』**と**『ラペッイェ』**をどちらが飲みてぇんだよ、クイン?」
クインは紅茶風味の「ラペッイェで。」と言い、ルシアとその父親と母親は緑茶のようなイェヌェジャンを飲みながら、静寂に夕食を食べるのだった。それからクインと3人の家族はお酒が全く飲めないのだった。」
それから翌日、クインは料理好きな父親から一から教わり、ミャンマー料理を習得。それから仏壇に対する作法や音を大きく立てないことのマナーも習得した。
場所はルシアの部屋の一つである武器部屋にて
クイン「えっ?武器がたくさんある?お前の携帯してるマチェーテまで飾って置いてある…」
ルシア「今から私と戦え。武器は何でも使ってもいいから私に挑め」
そう言われてクインは飾ってあったスペイン製のレイピアを構え、ルシアはマチェーテを持つのだった。
クインの心の声「俺より一個年下だけど、身長が俺よりでか過ぎて勝ち目が全然ねぇんだけど…」
ルシア「全力でかかって来いよ。私が相手をしてやるからよ。」
そう言ってルシアとクインが一騎打ちするのだった。
ルシアは感情を排しながらもクインの剣捌きに対処していた。ルシア「油断すんじゃねぇぞ、大馬鹿野郎。それだけでも命取りになると思え。これは両親からの教え。マチズモに対抗するならそれぐらい心と身体が強くならなきゃいけねぇ。これは性別は関係ねぇ、自分自身のためでもあることを身に染みて覚えておけ。」と互角にやり合うのだった。クインはTとは違って不意打ち攻撃はしなかった。
クインの心の声「そうか。ルシアの父親はボリークア出身で母親がメキシコ出身と言ってたな。彼ら2人はマチズモと言った閉鎖的な空気感に生きづらさを感じてマッチングアプリで出会ったんだもんな。それで2人がハネムーンに行った先がミャンマー旅行か。神聖で静寂とした場所を訪れ、料理までも習得してテーラワーダにまで改宗していたって訳か…特にミャンマーのモン州にある聖地『チャイティーヨー・パヤー』に行って聖なる黄金の岩に触れて願いを叶えてぇなぁ」と考え込むのだった。