テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
これにて、『恋と旅と復讐と』の第1幕は終わりです。ご愛読ありがとうございました。次回からは、第2幕始まります
「逃げろ!逃げろ!この国は終わる!どこでもいい、命が助かる場所まで!」
次の日の夜。ネシウムの街は、住宅街から火の海へと、変貌した。
朝は何もなかった。事件の発端は、昼時を過ぎたあたりだ。ギルドから、呼び掛けがあった。
「みなさん!10時頃に、海の向こうの国アメベイから、攻撃を受けました。反対側の街は既に、占領されています!今日中に、荷物をまとめてこの国から出ていってください!」
アメベイか、復讐対象の1つだ。『国王ドデン・バスタリオ』。俺達の帰郷を襲った、国。絶望という絶望を、味あわせてやる。俺達と同じ運命を。
しかし、どうしようか。飛行魔法なんて、長時間使えやしないぞ。
そんなことを考えていた。
くそう!間に合わなかった。眠らされていたのか。その間に、道場内の人々は死んでいた。ももやナギ、ユウさんもだ。俺は、もも達の遺品をかき集め、国の門へと走った。悲しんでいる暇はない。今は、ただ生き延びることだけを考えろ!
「なにやってんだ!早く進め!」
街の人々が、門のなかで押しあっていた。
このままでは、進めない。どうせ、この国は終わる。壁をぶち破るほうが良い。
もも、力を貸してくれ。
金剛巨線
俺は、門より少し離れた所に大穴を開けた。
「あっちに、穴が開いたぞ!あっちにも、行け!」
なんとか、逃げ切れた俺は、マグリウド宗国から少し、離れた森の木の上で休んでいた。
「はあはあ、疲れた。どういうことだ、戦争はもう、始まっているのか。植民地が、欲しかっただけなのか。」
分からない。何が起こったのか。
だけど、1つ言えるのは、ナギの分まで復讐を果たすしかない。天で見守ってくれよ。
もも、ナギ、ユウ、これからは一緒だ。俺は、もものペンダント、ナギのピアス、ユウの腕輪を、それぞれ、首、右耳、左手首につけた。
絶対、離さない。どんなことがあっても。
明日から、行く国はソビアだ。
ソビアは、アメベイと敵対関係の国だ。王の直属の部下に申し出よう。
こっからが、俺の復讐劇の始まりだ!
〜第1幕 終わり〜