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コメント
3件
わっふるさん、第4話読みました…!まじでアツすぎるんですけどこのエピソード!!😭🔥 緋蜜さんの「ヒュ〜」って口笛しながら見守るスタイル、余裕ありすぎて好きすぎる…しかも「現役の柱」って名乗った時の衝撃ヤバかったです。紺くんが怒りを原動力に刀もなしで朝まで生き抜く姿、村のいじめっ子たちと鬼が重なる演出がエモすぎて泣きそうになりました…「継子にしてあげる」からの「地獄の修業の始まりよ☆」の流れ、完璧すぎる…!!次話も楽しみにしてます🔥🌸
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#イラスト部屋
わっふる
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#鬼滅の刃オリジナル
わっふる
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わっふる
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第4話「命の試練」
「この夜を生き抜きなさい。そしたら考えてあげる☆」
優しく響いたはずのその言葉が、夜の冷気を含んで俺の背筋を凍らせる。
鬼がさっきの一匹だけとは限らない、この暗闇の森。
刀も持たない俺が、朝まで生き残る……それが課された最初の試練。
呆然とする俺を前に、彼女は思い出したように人差し指をチクリと立てた。
「そういえば、まだ名前を名乗ってなかったわね。私の名前は緋蜜(ひみつ)よ。蜜柱、現役よ。よろしくね。……そっちは?」
「っ……」
「現役の柱」という凄まじい言葉に頭が追いつかないまま、俺はボロボロの体でなんとか名乗った。
「俺の名前は蜂須賀 紺(はちすか こん)。……よろしくな、緋蜜さん」
「紺くんね。うん、いい名前。じゃあ……がんばって生き残りなさーい!」
そう言い残すと、緋蜜さんは音もなくふっと夜の闇へと消えてしまった。
本当に、刀を持たない俺一人をこの場に残して。
「……くそっ、まじかよ……!」
ガタガタと震える足を踏み締め、俺は蜜流からもらったワッフルをぎゅっと握りしめた。
周囲の暗闇から、カサリ、と何かが這い寄る音が聞こえ始める――。
「おっと……? うまそうなちびじゃあないか」
どろりとした気配と共に、暗闇から新たな鬼が姿を現した。
鋭い爪のついた手が、俺の体を切り裂こうと振り上げられる。
――その瞬間だった。恐怖を上回る怒りが、俺の脳内を真っ白に染め上げた。
「っ、らぁ!!」
ドンッ!と重い音が響く。
俺の足は、鬼の腹へとしなやかに蹴り込まれていた。
(舐めんじゃねぇ……!! ふざけるな、俺はこのくらい、余裕だっ……!!)
村の奴らにボコボコにされて、笑って誤魔化していた昨日までの俺とは違う。
ここで負けたら、何のために村を出たのか分からない。
「ガァッ……!! なっ、何なんだよ、このチビ……っ!?」
不意打ちの蹴りにのけ反った鬼が、信じられないものを見る目で俺を睨む。
その怯みを見逃さず、俺はさらに距離を詰めて叫んだ。
「うるせぇ!! 黙れ、黙れ、黙れ!! お前もアイツらみたいに、俺を舐めてんじゃねぇよ!!」
理不尽にいじめてきた村人たちの顔が、目の前の化け物の姿と重なる。
体中を駆け巡る激しい怒りに包まれて、今の俺には恐怖なんて微塵もなかった。
そんな俺たちの戦いを、少し離れた木の上の暗闇から見つめている影があった。
「ヒュ〜」
感心したような、軽い口笛。
試練を与えた張本人である緋蜜さんは、紺の想像以上のポテンシャルの高さに、密かに目を輝かせていた。
けれど、怒りで頭が沸騰している俺の耳には、そんな彼女の声すら、今は全く届いていなかった――。
怒号とともに、俺は拳を突き出し、落ちていた頑丈な木の枝を拾って鬼の顔面へと叩きつけた。
「ギャアッ!? このクソガキがぁ!!」
鬼の爪が俺の頬をかすめ、鋭い痛みが走る。けれど、村の奴らに殴られた痛みに比べれば、こんなものどうってことはない。
俺は地を這うような低い姿勢から、鬼の足を払うように再び鋭い蹴りを叩き込んだ。
頭が割れそうに熱い。
心臓が破裂しそうなほど脈打っている。
緋蜜さんが木の上で「ヒュ〜」と暢気に口笛を吹いていることすら、今の俺の耳には一切届いていなかった。
(俺は強くなるんだ……! 英雄になるんだよ!!)
一瞬でも動きを止めれば殺される。その恐怖をすべて「怒り」に変えて、俺はがむしゃらに体を動かし続けた。
刀がないなら、夜明けまで一歩も引かずに殴り続けるだけだ。
どれほどの時間が経っただろうか。
一匹目の鬼をボロボロになりながらも生木で殴り倒し、さらに匂いに釣られてやってきた二匹目の鬼の突進を、必死に躱し続けた。
全身は傷だらけで、服は破れ、息は完全に上がっている。肺が焼けるように熱い。
「はぁ……はぁ……っ、まだだ……まだ、終わってねぇぞ……!」
三匹目の鬼がにじり寄ってきたその時、黒い森の木々の隙間から、細い一筋の光が差し込んだ。
「あ……」
あんなに深かった夜の闇が、ゆっくりと白んでいく。
朝の光を浴びた鬼たちは、「ぎゃあああ!?」と悲鳴を上げながら、見る見るうちに灰となって崩れ去っていった。
その瞬間、張り詰めていた糸がぷつりと切れたように、俺の膝ががくがくと震え、地面に崩れ落ちた。
「お見事☆」
頭上からふわりと、軽い足音とともに緋蜜さんが舞い降りてきた。彼女の衣服には、ちりひとつ付いていない。
「まさか刀も持たないちびっ子が、怒りだけで朝まで生き抜くなんてね。よっち……じゃなかった、紺くん、あなたのガッツ、合格よ」
緋蜜さんはしゃがみ込むと、泥と血にまみれた俺の顔を覗き込み、いたずらっぽく微笑んだ。
「約束通り、私の継子にしてあげる。さぁ、地獄の修業の始まりよ☆」
昇ってきた太陽の光が、俺の頭の後ろで揺れる、蜜流からもらった鈴付きのリボンを優しく照らしていた――。
第四話完