テラーノベル
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それから俺は、前の俺に戻っていってる気がした
目も合わせられない、口数も少ない
ただただ、目立たないように
笑顔も少しづつ消えていった
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ふぁん)最近元気ない
ファン)メンバーとも絡みが少ない気がする
ファン)なんか…イメージ変わっちゃった、
ファン)推し降りる
ファン)こっちとしても需要なくなっちゃたし、他のメンバーの方が需要あるわ
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「…、そう..だよね」
今更こんな言葉に傷つく俺はダサいと思ってしまった
覚悟してこの世界に入ったのに
「ぁ、リハ始まってる…」
時計を見ればリハの時間はとっくに過ぎていた
メンバーからのメールも何件かきていた
それでも…、俺なんか必要ないとずっと繰り返している
「休も..」
今行っても、皆に何て言われるか知ったこっちゃない
「ん”~、シャチー、ツナー」
今はこの愛猫だけが俺の癒し
アニメキャラなんて、…考えたくないや
「ん、」
俺の瞼はだんだん重くなっていくッ…
でも、頭の中にビデオがあるかのように映像が流れた
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『頼っていいから』
この言葉に俺は困る
何を頼ればいいのか
想像しようとして、止まる。
浮かばない。
何を言えばいいのかも、
何を求めればいいのかも、
全部、分からない。
ふと、あの時のリハがよぎる。
空気が重くて、みんな余裕なさそうで。
だから、
いつも通りに、声を出して、笑って。
──でも。
『そこ通ります』
『やめてもらえる?』
『俺、1人になりたい』
とかどれも普通の一言なのに
それなのに
思い出す度に、じわっと心が削れていく感じ
痛いとか、苦しいとかじゃない
今頃リハでは皆誰かと話して、動いているんだろうな
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スマホにはLINEがきている
けど誰も佐久間の心の現状を知らない
誰も傷つけているなんて思いもしない
誰も…しにたいなんて分かってない__
____________________多分次でラストですね
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milk
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