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🌼身体抑制 ティアは、精神障がい者施設へ入所してからは、施設を脱走しようとする行動を繰り返した。「ティア部屋に戻りなさい、どうしてここにいるのか良く考えて」児童精神科医の妻精神科医のミリアが暴れるティアを、職員数名と一緒に部屋へ連れ戻す。
ティアは身体抑制をされた。「落ち着いて、本当はこんなことをしたくないのだけれど、ごめんなさい」ミリアは謝ってくれる。「夫が言っていた交換日記に楽しいことを書いてくれる子だって、それなのに一体何があったの?」ミリアはティアの行動が荒れた原因を知りたがっている。「いやあああーほどいてー」ティアは泣き叫ぶ。どうしてなのかわからない。幻聴はひどくなる一方だった。行動すると逃れられ楽しいことができたのに。だんだん楽しい気持ちを行動しても感じられなくなった。「わかりません」ティアはそれだけ言うのが精一杯だった。知性しか許されず、もう限界で、空想力も失った。「そう、こんな方法しかなくてごめんなさい、少し眠りましょう」ミリアはティアが早く眠れるようにと胸のあたりを優しくトントンたたいてくれた。ティアは眠ろうと目を閉じていた。眠ってしまえば幻聴は聞こえないのだから。
ついに強制的に動きを封じられる処置がやむを得ない日々になってしまっていた。