テラーノベル
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「はぁ?赤ん坊に腹部を切られた???」
レッドはすまない先生から事の顛末を聞き、そう答えた。
「うん、すごい鋭い爪でお腹引き裂かれたんだよねー痛かったなぁ・・・」
と、すまない先生はぽやんと話していた。
「大丈夫なんですか?」
と、ブラックは遠慮がちに聞くと、すまない先生は答えた。
「うん、引き裂かれてもすぐ治るから大丈夫大丈夫!」
すまない先生は笑顔でそう答えた。その答えに聞いていたバナナは思わずすまない先生の頭をはたいた。
「いでっ」
✵✵✵✵✵
「あ、そうだ。その赤ちゃんの落し物かな?こんなのあったんだ」
と、すまない先生はその布を取り出した。その布の隅には四葉のクローバーが刺繍されていた。
とても大事に使われているものなのだろう。
「なんだこれ?ハンカチ?」
「うん、多分その赤ちゃんの持ち物だと思う。多分、大切なものだから、返してあげたいんだよね」
そうすまない先生は言うと、レッド達は目を丸くし、答えた。
「なんでだ?1回その赤ん坊に殺されてんだぞ?」
そう言うと、すまない先生は答えた。
「だって、四葉のクローバーって幸せや幸運を象徴するシンボルなんだよ。多分、これをくれた人はその赤ちゃんに幸せになって欲しいって願って赤ちゃんに渡したんじゃないかな?だから、返してあげたいんだよね」
と、すまない先生は答える。こう言った以上、自分の意志は曲げない。“昔からそうだった”
(・・・昔?なんでそう思ったんだ?俺たちは会ってまだ1年ちょいだろ?)
レッドは自分の頭に浮かんだ言葉に首を傾げた。
「・・・はぁ、分かりましたよ。めんどくせぇけど」
そう零すと、すまない先生はぱぁっと顔を明るくさせた。
「ありがとう!レッドくん!!」
「うわっ!ちょっ!!スープこぼれる!!」
すまない先生は嬉しさのあまりレッドに飛びついた。
✵✵✵✵✵
それから調べ、とある村の近くで「近くを通ると殺されてしまう」という森までやってきた。 近くには殺した形跡があり、それを辿ると、森に似つかわしくない建造物が立っていた。
「・・・ここ、かな」
と、すまない先生はこぼす。
「気をつけてくださいね。何が起こるか分かりませんから」
「うん!気をつけ・・・あ、なんだろこれ」ポチッ
「ちょっ!?」
すまない先生がそこにあったスイッチに触れた瞬間、
ガタンッ
足元が抜け、そのまま落ちていった。
落ちていったのを確認したのか、床のドアはゆっくりと閉じ、森には静寂が訪れた。
コメント
2件
ぁぁぁ!すまない先生が落ちた! 何処へ繋がって居るのやら… 四葉のクローバーね…これを早く赤ちゃんに渡せたらいいね!赤ちゃん凶暴化してるけど!