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めかぶぷりん
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#だてなべ
ゆー
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朝、目が覚めるとすでに涼太は仕事に出ていて部屋は静かだった。
テーブルの上にラップがかけられて用意された朝ごはんとメモが置いてあって
『翔太へ
先に行くね。
良かったら朝ごはん食べて。
昨日はごめん…また夜に。 涼太』
翔|…食うけどさ。別に許したわけじゃねぇからな。
文句を呟きながらもラップを外すと、ふわっと香る優しい匂い。
不貞腐れた態度のまま一口また一口と結局完食する翔太。
翔|…美味いんだよ。
メモを見て夜に会えるならいいかと思ってたのに…
お互いのスケジュールがすれ違い連日顔を合わせられない状態が続く事に。
かといって怒っていた手前こちらから連絡するのもプライドが邪魔をしてなかなか出来ず、、。
深夜に帰宅しテーブルに置かれた涼太のメモを毎晩見つめる翔太。
『翔太へ
仕事お疲れ様。
夕飯、冷蔵庫に入れて置くよ。 涼太』
翔|……。
ようやく今夜こそ話せると思って急いで帰ってくるとテーブルの上に新しいメモ。
『翔太へ
今日から3日間地方撮影に行ってきます。
…急に決まっちゃって、翔太に直接言えなくてごめんね。
行ってきます。 涼太 』
翔|…えっ?3日間も?
静まり返った部屋でメモを握りしめながら急な寂しさに襲われる翔太。
翔|…なんだよそれ。メモじゃなくて連絡しろよ。
誰もいない部屋に自分の声だけが響く。
翔|…会えると思って…急いで帰ってきたのに。
鞄からスマホを取り出し涼太とのトーク画面を開く。
『気をつけていってらっしゃい』と打ちかけては消しを何度も繰り返し
結局送信ボタンを押せないまま携帯の画面を伏せ、深いため息を吐く。
翔|…くそっ、今更送れねぇだろこんなの…。
置いた携帯を見つめソファーに1人。
翔|…あーもうっ!!
履歴から『深澤辰哉』の名前を探し発信ボタンを押し 数回のコール音の後、気怠げな声が聞こえてきた。
深|『はいはーい、どうしたん翔太〜?』
翔|…今、何してんの。
深|『渡辺さんと電話してますけど?笑』
翔|お前にかけたのが間違いだったわ。じゃ…
深|『あー!まてまてっ! 』
翔|…何?
深|『何って翔太から連絡してきてるのに!?…まぁ冗談はさておき、舘さんの事でしょ?』
翔|っ!?なんで涼太の事ってなるんだよ!
深|『舘さんから連絡もらってたんだよ。もし、翔太から連絡きたらよろしくねって』
翔|……は?
翔|……意味わかんねぇんだけど。
深|『え?』
翔|なんでお前には連絡して、俺にはメモなんだよ! 直接俺に言えよ! なんでわざわざふっか挟んでんだよ!
深『いやいや待って! 舘さんは翔太を気遣って…』
翔|気遣う方向間違えてんだろ! あーマジで意味わかんねぇ!!
深|『ちょっ!翔太落ち着けって!舘さんも理由もなく俺に頼んできた訳じゃないだろ?』
翔|…もういいっ!!
一方的に通話を切り布団にもぐり込む。
翔|涼太のバカ!もう知らんっ!
いつもなら隣から聞こえるはずの涼太の声も涼太の温もりも、涼太の優しい匂いもしない。
静かな部屋で寂しさだけが押し寄せてくる。
翔|…早く帰ってこいバカ。