夜空に鮮やかな花火が立て続けに開いた。後を追うように轟音が空気を震わせ、歓声が上がる。
周りの人はみんな空を見上げているのに、ロメはどうしても巻から視線を外すことが出来ずにいた。
巻は切なげな瞳でロメをまっすぐに見つめている。
「一度は吹っ切ろうと思った……けど、城島の声が俺を変えたんだ」
「え……えっ……」
ロメは口をパクパクさせた。何か言わなければと思うのに、言葉が全然出てこない。
「さんざん悩んだ。――でも、もう自分の気持ちに嘘はつけない」
「は……え……ええと」
巻の手が自分のTシャツにかかり――意を決したように、ぐっとまくり上げた。
割れた腹筋がチラ見えして、ロメは思わず顔を手で覆った。
「ちょっ***********
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