この作品はいかがでしたか?
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遂に辿り着いた…。
いやあ長かったよ、此処迄来るのはね。
遂に、遂にだよ。
「第四段階」。
君も見ているだろう?
文句は言わないで呉れ給えよ。
私の『友人』の為でもあるのだから______。
曇天。
太陽が微塵も見えず、雲に染み入る光だけが、
此の街を照らしている。
今にも雨が降り出しそうだ。
机に置いてある万年筆を手に取り、私は残っている仕事に取り掛かる。
あと何回、此の行為を繰り返せば良いのだろう。
誰か終わらせては呉れまいか。
ふと腕に目を向けると、きつく巻いていた筈の包帯が少し解けている。
もう片方の手でくるくると巻き直す。
自分は何故包帯を巻いているのかも、最近は自分でもよく分からなくなっていた。
分からない事は沢山溢れている。
自分は何故「首領」と呼ばれるのか。
何故此の様な部屋にいるのか。
何故私の隣には。
こんな奴が立っているんだ。
「………………..首領」
此の静寂を破り捨てる様に、
隣に立っていた人間は言う。
「…聞いてるんですか」
又喋る。
何に向かって言っているのだろう。
「……手前の耳は節穴か、太宰?」
そう言って其奴は、私の肩を軽く叩く。
「…ぁ…私に言っていたのか。済まないね」
ち、と軽く聞こえない程度の舌打ちをした様だ。
でも直ぐに私に向き直り、ぐい、と自分の方に私の顔を寄せた。
「んぉわっ……何だい幹部様?」
じ、と暫く見つめた後、
「手前、酷ェ隈だぞ」
と言った。
「くま?」
私は指で目の下をなぞる。
「嗚呼、最近寝てねェだろ、俺が此処に居る間は勿論、他の奴等がいつ行っても
手前は起きてやがる」
『意味が分からない』という風な仕草をした。
私は乾いた返事をした後、
「なあに、しっかり休んでるとも、君には心配御無用。
気にしてる暇あったら、少しは身長伸ばしなよ」
其奴は床を砕き、窓を破る程の勢いで、
「ぁあ”ん?!
五月蝿ェよっ!手前こそもっと其の性格矯正しろっ!」
と歯向かって来た。
私は重い腰を上げ、ゆっくりと椅子から立ち上がり、
其奴に向かって進む。
「ぁ…ンだよ」
彼は私よりも身長が低く、
私は上から、
此奴は下から、
見ることになる。
私は其奴の唇に人差し指を当て、
「私との立場の差を弁えなさい。私は首領、そして君は幹部。此の意味、
君くらいでも分かるよね?」
少しだけ萎縮した。
「っ……嗚呼、わーッたよ!
そんくらい、 俺でも分かるわ!」
そう言って私の指を振り払い、
『中也』という名の其の青年は部屋の扉を乱暴に開け、出て行った。
「………はぁ…」
中也は疲れるなあ…。
んま、飽きないけど。
いつまでこんな事、してられるかな…。
遅くなりました。
上のがあらすじでした。
見て分かる通り、Beast軸となっております。
次回から始まります。本編。
てか皆さんて、作品一覧のページに行って、
其処でのあらすじを読んだ事はありますか?
ほら、作品のタイトル押して、「作品トップ」ってところ押して行けるページ…。
俺の作品、大体あらすじ書いてあるんで、
今回も読んでみてくださいね。
義務ですよ義務っ…。
苦手な人は申し訳有りませんがUターンを。
読んで呉れて有難う御座います。
next→❤️1000
コメント
15件
BEAST軸とか性癖そのものです😇😇 新連載正座待機しときます🧎
グァァァァァァッッッッッッハァァァァッッッ!!!!!!! 自分が体調悪いのを認識してない系太宰×しれっと心配してくれるちゅぅぅぅぅぅやっっ!!!!そしてbeast軸ときた。 癖ですありがとうございます。 新連載!楽しみにしてますすす!!!!
ハァハァハァハァッッ!!!聞いてはいたがやはり最高、、、太宰さんの心情を事細かに書かれてあって伝わりやすいわ。語彙力ありすぎね???もう好きだって、最高😇🤍 ちゅやぁん心配してるのすこすこのすこ。。やはり野生の勘ってやつかな???? え。えぐい、楽しみ楽しみ楽しみ。 あらすじっ、、、と、、時折見るよ。うん、、😇🤍