アル菊、日英同盟失効時のお話です〜!
暗めですね〜!暗いお話のなかにドロドロした恋愛感情があるとおいしいですよね!!
どうぞ!!
約20年続いた日英同盟が失効された。
長いようで短い、同盟だった。
アーサーと菊の間に何か問題があったわけではない、ただアルフレッドの手によって簡単に引き裂かれてしまったのだ。
「よし!じゃあ今日を持って日英同盟は失効だ!これからはこの4人で頑張ろうな!」
アーサー、アルフレッド、菊、フランシスの4人で他の同盟が結ばれた。
「これはお前が勝手に決めたことだろ!俺は認めねぇ!!」
ガタッと席を立ち上がりアーサーがアルフレッドに怒鳴るがアルフレッドは平気な顔をして椅子に座っている。
そんな様子を見かねたアーサーはチッと舌打ちをして
「もういい、うんざりだ、日英同盟は失効だ、じゃあな菊」
「アーサーさん!」
アーサーに続き菊も席を立とうとする、すると勢いよく後ろに引かれた。
「君はもちろん、俺に反抗なんてしないよな?」
ニコニコ笑いながらアルフレッドはそう言ったが目は笑っていなかった。
その途端、何かに支配されたような気がした、この人と一緒にいては、飲み込まれると
会議が終わったあと、誰もいない部屋の椅子に腰掛け、これからどうするかを考えた。
どうやったらあのアルフレッドから逃げられるか、一緒にいてはいけないような気がして、すると今度は優しく肩をポンっと叩かれた。
ビクリと肩を振るわせゆっくりと後ろを見るとフランシスが立っていた。
「やほ、菊ちゃん!」
「フランシスさんでしたか、、、」
「会議お疲れ様、残念だったね、同盟」
そういいながらフランシスは菊の目の前にあるもう一つの椅子に腰をかける。
「ええ、うまくいっていたと、、、思ったのですが、、、」
「俺も思ってた、あれ、気をつけてよ?」
「あれ、ですか?」
「うん、アルフレッドのことだよ、絶対私情が関わってるから」
「私情、、、?」
するとフランシスは自分の口元に人差し指をスッと起き、これから以上は話せない、と言ったところだ。
不思議に思った菊だったが、話し始めて数分もしないうちにアルフレッドが部屋に入ってきた。
「やぁ!2人ともここにいたんだね!」
「ちょっとざつだーん、そうだ、俺お前に話あるんだった!ちょっときてよ!」
「OK、わかったんだぞ!」
フランシスは席を立ち上がり、菊の横を通り過ぎようとしたその瞬間小さな声で
「警戒しなよ」
と一言、一体何が何だかわからないが、アルフレッドが気を抜けない相手だというとことはわかった。
そのあとは、ことあるごとにアルフレッドは菊に付き纏うようになった、挙げ句の果てには、もう立ち上がれないほどに菊をボロボロにしてしまった。
そこで菊は気がついた、これは罠で、もうハマるところまでハマってしまっていると。
抜け出せない、アルフレッドの中から。
「やぁ!菊、気分はどうだい?」
「貴方、、、!貴方なんか、、、!」
鋭い眼光でアルフレッドを睨みつける、傷だらけで動きずらい体を起こして、這いずりながら近づく。
「今の君に何ができるっていうんだい?」
アルフレッドはしゃがみ込み、菊に目線を合わせる。
するとグイッと菊の顎を掴み持ち上げなんの躊躇いもなくキスをした。
ちゅっ
「!?、やめっ、、、!」
ドンッとアルフレッドを突き放した。
「、、、へぇ、やるじゃん」
アルフレッドは自分の胸に占めていたネクタイを取り、菊の腕を縛り、菊の寝ていた布団に押し倒した。
ドサッ
「な、何を、、、!やめてください、、、!!」
「君に拒否権はないよ、やっと、、、やっと俺のものになった、手放すわけないからね?」
体が痛い、なのに気持ちいい、こんな人に、抱かれて感じるなんて、、、
この人に逆らうのは無理だ、、、
「愛してるよ、菊」
「、、、ええ、私も」
嘘だ、でもこの人の喜ぶ言葉を考え発言しないと、また何をされるかわからないから。
2人の吐息が重なり合い、暗闇に溶けた。
21世紀、世界会議前
「菊〜、やっぱり俺の案はいい案だと思うんだけどなんでみんな否定するんだろうな!」
「なぜでしょうね」
「ねぇ、君は俺の意見に反対なんてしないよな?」
「、、、ええ、もちろん」
「菊はやっぱり俺に優しいね!愛してるよ」
菊の腰を抱き寄せ、キスをする。
ちゅ
私は今でもこの人に縛られている。
コメント
4件
えへへへへへへ(((殴
アーサーちゃんも菊ちゃんの事を好きだったのかな...? 最高でしたっ!!( ー̀֊ー́ )b