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ーーー桃の夢の中ーーー
桃「ん……」
青「おはよ、桃くん」
桃「青っ！！」
青「わっ！びっくりした！どうしたの？」
桃「おれっ、病院にいてっ、なんか病気になって……周りの人が黒く塗りつぶされててっ」
青「……病院？ゆっくり話して？大丈夫だから」
桃「あのね……」
青「そっか、悪い夢見ちゃったのか」
桃「夢……なのかな」
青「どうして？」
桃「すごいリアルだった」
青「夢だよ、悪夢なんて忘れちゃお……黄くん桃くんが起きるの待ってるよ？」
桃「えと……」
青「ゲームする約束してたでしょ？」
桃「そうだ！約束っ！」
青「うん、リビング行こ」
黄「やっと起きた！桃にぃ早くやろ！」
桃「ん、ごめんごめん。やる」
青「………まだ眠りが浅いなぁ」ﾎﾞｿｯ
紫「何が？」
青「わぁ！！びっくりした！」
紫「考え事？」
青「別に何も無い」
紫「青ちゃん寝れてないの？」
青「え？寝れてるよ？」
紫「さっき言ってたでしょ？眠りが浅いって」
青「あぁ、聞いてたの？」
紫「聞こえたの」
青「桃くん、起きたりしてるからさ」
紫「桃ちゃん何回も起きたりしちゃってるの？」
青「うん、でも大丈夫だと思う」
紫「そう？なら青ちゃんに任せちゃうけど」
青「うん、任せといて」
紫「何かあったら言ってね？」
青「うん」
ーーー桃の部屋(現実 )ーーー
赤「紫兄、これだよ。」
紫「これが桃くんのノート」
青「早く見ようよ」
ﾍﾟﾗｯ
赤「これ……」
青「桃くんの日記……でも」
紫「全部自分を責めて、反省してる」
青「これ！僕と水族館行った日！！」
紫「色んなものがドロドロに溶けて見えた…」
赤「みんなの顔も分からない、紫兄に休んでって言われた、使えないと思ったのかな。」
紫「もっと明日は頑張らないと……って」
青「この日から見えなくなってたんだ……」
黄「色んなものがドロドロに溶けて見えて……僕たちのお顔も……」
橙「こっちにもあるで、ノート」
紫「っ……桃ちゃんっ……ごめんねっ……」
赤「俺…こんなに桃に頑張らせてんのに……何も褒めてやれなかった……」
橙「俺も……桃にぃに酷いこと言ってもうた」
黄「僕が悪いのにっ……桃にぃに甘えてしまって……」
青「僕ら全員が桃くんの事苦しませちゃったんだ……」
紫「そりゃ、現実逃避したくなるよ……」
赤「桃に謝ろう、謝ってまたもう1回。みんなでやり直そう」
橙「うん」
黄「僕も謝りたいです」
青「僕も」
紫「今日はもう寝よっか、明日から桃くん起こす作戦考えようね！」
黄「はい！僕頑張ります！」
橙「俺も！桃にぃ本当の笑顔で笑わせる！」
赤「うん、そうだね」
ーーー青の夢の中ーーー
青「あれここ……夢？」
？？「そうだよ、夢のなか」
青「だれ！？」
？？「桃くんは僕達が幸せにするから大丈夫だよ」
青「は？意味わかんないし、幸せにするのは僕達だから！」
？？「君達に出来るわけない。あんなに苦しめといて……」
青「誰だか分からないけど、苦しめたよ。桃くんの事、でも、僕は諦めない。桃くんを幸せにする」
？？「大丈夫、もう僕達の所で幸せそうに笑ってるから。余計な事しないでよね」
青「え……幸せそうに？」
？？「そうだよ、見せてあげるよ」
青「画面……？」
〈ーーーーーーーーーー〉
桃「あははっ！」
？？「ーー？ーーーー！」
桃「やめろっ！バカおもろいっ！」
？？「ーーー！ーーーー！！！」
桃「ﾋｰｯﾋｰｯ、あはは！」
〈ーーーーーーーーーー〉
青「なんで……」
？？「だからお前らが何したって桃くんは戻らないよ」
青「っ……」
？？「無理に戻して、この笑顔を崩したいか？」
青「そんなのっ…………」
？？「だから邪魔をするな」
ーーー青の部屋(現実)ーーー
青「っは！！！はぁっ！ひゅっ！」
夢……？
でも……桃くん笑ってた…
青「どうすれば……いいの」
紫「青ちゃん、朝だよ」
青「うん……起きるね」
黄「早く桃にぃの所に行きましょ！！」
青「うん……」
ーーー病室ーーー
桃「ｽｰ……ｽｰ……」
青「……」
起きたと思ったらまた寝ちゃった
赤「どうしたら俺達のこと見えるようになるかな」
青「…………」
紫「そーだねぇ…見ても俺達のこと分からないもんね」
橙「見えてたらええんやけどなぁ」
青「ねぇ……」
紫「なぁに？」
青「本当に……起こしていいのかな」
黄「え？」
青「だって桃くんはここにいるのが辛いから夢の中に行ったんでしょ？……戻したら……また辛い目にあうんだよ？」
紫「最初はそうかもしれないね。でも俺達も桃くんが苦しんでることに気がつけた、今までとは違う。」
青「……夢の中の方が……幸せだったら？」
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