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『』…🎤 「」…🐼
彼のとても真っ直ぐで美しい__空色の瞳と視線が交差する。
……一瞬にして目が離せなくなり、動けなくなる。
しばらくの沈黙の後、彼はおもむろに口を開き言葉を紡いだ。
__「ッあの!!」
…そして今に至っているという……(()
思考停止。
まさにそれだった。予想もしていなかった展開に頭が追いつかない。
好きって……誰が、誰を………俺を? 状況を理解しようと必死になっているうちに彼は更にとんでもないことを言い出す。
「……付き合ってください」
『…っはあ?!』
思わず大きな声で叫んでしまった。……いや待ってくれ、どうしてこうなった? 意味がわからなさすぎて混乱する頭の中で必死に考える。
……まさかこいつ、俺が吸血鬼だって気づいてないのか?!
いや…仮にも聖職者ならそんな馬鹿なことはさすがに…ないよな……? もしそうだとしたら尚更どうすればいいかわからなくなってきた……。
……とりあえずここは一旦退散しよう、うん。それが一番良い気がしてきた。
俺はそっとその場を離れようとした…_だがそれを彼が許してくれるはずもなく。
「ちょっと?!どこ行くんですか!!逃がしませんよ!!」
『なッ?!?』
「俺まだ返事聞いてないですからね?!」
『ッいや無理だろ!!断る以外に選択肢がない!…大体お前、聖職者だろ?!』
「そんなの関係ないですよ!!」
『関係ありまくりだわ!!!』
……結局、逃げ切ることもできずなし崩し的に告白の返信を迫られる羽目になってしまった。
正直、全く乗り気にはならなかったけど。
『……悪いんだけどさ、そういうの本当に困るんだよ。……お互いのためにならないし、迷惑だから。……それに、こんな俺なんかじゃなくてもっと他に良い人がいると思うよ?』
我ながら酷い断り方だと自分で思う。
……それでもこれが最善策なんだ。これで諦めてくれるはず…………!