🇺🇸「さぁ、決心がついたか?」
☀︎「……..、分からん。」
もう良い。
どうにでもなれ。
卍「ん…?日帝からか。……. !?何だと、宣戦布告!?」
ここまで来たなら問題ない。
俺は何も間違ってない。
そうだ。
🇺🇸「それで良い。やっと俺の属国になってくれた。」
奴が嬉しそうに俺を見る。
さぁ。
今こそ俺の力を見せるべきなんじゃないか。
亜細亜の覇者というものを見せてやろう。
迷いなど、要らない。
全ては、皇国の為に ___ 。
卍「日帝が宣戦布告なんてするわけない……、やはりアイツらの仕業か。」
「直ぐに休戦を促すやりとりをしてくれ!!」
大佐「かしこまりました。総統閣下。」
卍「傷つけてはならない…..、よくも…..よくも….日帝を犬のように……」
🇺🇸「物資のことは気にするなよ、俺が全て出してやるから。」
☀︎「嗚呼、感謝する。」
俺は、太平洋の下を渡り、ドイツの南地方についた。
連合艦隊を率い、艦攻射撃を米国の艦隊と共に始めていった。
これは、世界とドイツの戦いである。
さぁ、見せてください。
あなたの力を。
もう俺に引き止まる考えはない。
分かっている。
自分が狂っていることなど。
とっくに。
だから怖いのだ。
戦争というものは。
制御は自分ではできない。
☀︎「……….これで良い。………….何も間違っていない。」
俺は刀を抜いて先輩へ走り出す。
恐れるものなどなかった。
しかし、相手が違ったようだ。
卍「日帝。」
先輩は両手を広げ、俺に体を許す。
そして穏やかな表情で、俺を見る。
そんな目で見ないでくれ。
気持ちにまた迷いが生じるじゃないか。
あと数十メートル。
止まれない。
刀を下ろせ!!!!!!
行け!!!御国のために!!!!!
そんな正反対の言葉が、俺の頭を殴ってくる。
卍「元に戻れ、私の知っている日帝はこんな奴じゃないだろう?」
その時体が軽くなった。
力が抜けて、そこにへたり込む。
☀︎「…..は…ッ …….は ッ………」
よほど刀を握っていたのだろうか。
手に力が入らない。
こんな握り方では何も切れない。
そんな事、分かっているはずだ。
なぜ俺はこんな握り方を?
卍「やっと、戻ってくれたな。日帝。」
☀︎「……..ただいま帰りました。」
目尻を優しく下げて、先輩は笑った。
コメント
4件
一通り全て見させて頂きました。隠れ名作ですね!すごく良かったです!