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人間達で言う「人狼ゲーム」が代表的なパーティーゲームになる前の話。ある日、○○県××市で犯人死亡の大量殺人事件が起きたんだ。現場は××市の公民館で外部からの干渉を完全に断たれた密室空間、ミステリー的に言うならクローズドサイクルだね!公民館内では公民館を訪れた未成年の男女15名、公民館のスタッフ9名と彼ら全員を殺害した館長1人の計25名が出血死していたの。ただの、と言ってしまうのは大勢から怒りを買うだろうけど、ここまではただの「犯人が死亡した事件」として片付けられる。無論、捜査に訪れた警察もそうするつもりだったと思う。でも、現場はただの殺人事件と片付けるには明らかにおかしかった。1つ目は一部の被害者達には何か動物にひっかかれたような跡がついていたこと、2つ目は1人の被害者が書いた日記に「人に扮した狼が俺らを殺しにくる」と書かれていたことだった。警察は首を傾げた。狼は傷つけられると確かに凶暴で危険が、25名を無抵抗のまま殺すほどの力を持っているのだろうか?公民館には運動場で使えるバットや固めのボールがある。いざとなれば自己防衛はできるだろう…ってね!現場は一層不可解なものになって、警察はこの事件を「無かったもの」とした。これで全てが終わる、と彼らは胸をなで下ろした。ところが、翌年の冬、また違う場所で同じような大量殺人事件が起きてしまった。しかも、今回は1人の生存者が警察署に駆け込んできた。ここからはOって呼ぶけど、Oは17歳の男子高学生、彼の衣服には少量の血がついていて、衣服の赤とは対照的に顔は真っ青で小刻みに震えていた。かわいいよね!Oは、警察に事件についてすべてを話し、数日間警察署で保護されることになった。予想とおりと言うべきかこの事件は大々的に報道され、国家権力が事件の完全解決に向けて動くようになった。………これは、そんな殺人事件に巻き込まれた男女の酷く美しい或る物語。