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ミチルさんっ!天才ですかあなたは
世間はホワイトデー。
この日だけは何があっても阿部ちゃんに会おうと思っていたのに、仕事が押しに押して気づけば日付が変わっていた。
阿部ちゃんは、金曜日は早朝から活動しているので夜は早くに寝てしまう。
必ず早く帰るから家で待ってて、ホワイトデー一緒に過ごそうねと約束していたのに、遅くなるから先に寝ていてと連絡する間もなかった。
時刻は午前2時。
やっとの思いで家に帰ると、リビングの電気がついていた。
思わずえっ、と声が出てリビングに続くドアを開けると、阿部ちゃんはいない。
お風呂の電気も消えていて、いない。
寝室も真っ暗だったけど、僅かにモーターのような音がする。
目が慣れてくるとベッドの上に阿部ちゃんがいるのがわかった。
寝てしまったか、まぁそうだよなと思いながら近づいて思わず二度見した。
足元に蹴られて乱れた掛け布団の向こうで、肌をさらけ出して眠る、むしろ寝落ちたんだろうと思われる阿部ちゃん。
下着は着けているけどシルエットがおかしい。そっとめくって中を見たら、根元にリングが嵌っていた。
そしてベッドに転がった、見慣れない甘ったるい匂いのローションと、まだ乾いてなくてぬめってる胸と、すぐ近くにローターが2つ。
まだ動いてるし。モーター音の正体はこれだ。
とりあえずこれを見てわかるのは相当1人で遊んじゃったらしいし、阿部ちゃんがこれらを用意したんじゃなさそうだなと言うこと。
犯人はたぶんメンバーの誰かだからおいおい探すとして。
とりあえず玩具とローションは目に入らない所に避けて、そーっとリングを外してそれも片付けて、起こさないようにローションで濡れた身体を拭いてあげる。
まくり上げたシャツを戻して、布団をかけて、証拠隠滅?したところで俺は一旦お風呂に入ることにした。