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リオは魔獣ドラゴンブレイカーの凄まじい力に圧倒され、何度も地面に叩きつけられた。それでも彼は諦めずに立ち上がり、再び魔法を使おうとした。ラグナの怒りの炎も、魔獣には一時的なダメージを与えるだけで、決定的な一撃にはならない。
「くっ…このままじゃ、まずい…!」
リオの心の中で焦りが募る。しかし、同時に彼の中に新たな決意が芽生えた。「これだけの敵を倒すには、今の魔法だけでは足りない。ラグナと僕がもっと強くならないと!」
その時、ラグナが再び空を飛びながら、魔獣に向かって挑みかかる。「グルル…!」
ラグナの身体は今や、大きな力を秘めた存在へと成長していた。炎を纏う爪が魔獣の体に迫り、幾度も切り裂いたが、魔獣の反応は依然として素早く、ラグナの攻撃をかわしては、逆に攻撃を仕掛けてくる。
「ラグナ、もう少しだけ耐えて!」
リオは立ち上がり、手を広げて空間に魔法をかけ始めた。ラグナが魔獣を引き付けている間に、リオはその隙を突くつもりだった。
「『天空の刃』!」
リオが手を振ると、空中から無数の魔法の刃が一斉に降り注いだ。刃は魔獣に命中し、その皮膚を引き裂いたが、魔獣はすぐに黒いオーラで傷を塞ぎ、反撃してきた。
「お前、まだまだだな!」
魔獣の口から吐き出されたのは、鋭い黒い光のエネルギー。それがリオとラグナを一気に包み込むと、二人は激しい衝撃に吹き飛ばされた。リオは空中で魔法のバリアを張って耐えたが、ラグナはその衝撃で地面に叩きつけられる。
「ラグナ!」
リオは焦ってラグナに駆け寄ろうとするが、魔獣がさらにその動きを封じるかのように、大きな爪で地面を叩きつけた。その瞬間、リオの頭の中に閃きが走る。
「まだ足りない…!僕たちはもっと、もっと強くなるべきだ!」
リオは心の中で決意を固めた。その瞬間、彼の魔力は一気に高まり、空気が震え、周囲の景色が歪んだ。リオは魔法の力を最大限に引き出し、ラグナに力を送るために全力を尽くす。
「ラグナ、君の力はまだ、もっと大きくなるはずだ!僕の魔法を受け取って!」
リオは手を広げ、魔法をラグナに注ぎ込む。その瞬間、ラグナはリオの魔法の力を全身で感じ取り、さらに強化されていった。
ラグナの体から、今まで見たことのない光が溢れ出し、紫色の鱗が一層輝きを増した。彼の背中には炎の翼が現れ、目の中には金色の瞳が煌めき、まるでドラゴンそのものの力がみなぎっているかのようだ。
「グオオオオオ!」
ラグナは力強く吠え、魔獣に向かって突進した。彼の爪が魔獣に届くと、その体を引き裂くように深く切り込む。魔獣は驚いたように後退したが、すぐに反撃を開始しようとした。その瞬間、リオもまた、空間を歪め、魔法の力を集めて一気に放った。
「『星辰の砕け』!」
リオが魔法を解き放つと、空中に星のような光が集まり、それが一気に爆発して魔獣に襲い掛かる。魔獣の体がその衝撃で揺れ、傷だらけになりながらも、魔獣はまだ動こうとした。
「ラグナ、もう一度、全力で行こう!」
リオはもう一度、魔法でラグナに力を与え、ラグナはその力を全て自分のものにして、再び魔獣に向かって突撃した。今度はその爪に、炎の力とリオの魔法が融合し、まるで竜のように強烈なエネルギーを放った。
「ドラゴン・フォース!」
ラグナの攻撃は一瞬で魔獣を貫き、その体を真っ二つに引き裂いた。魔獣は悲鳴を上げる間もなく、黒いオーラが消え去り、最期の一撃で完全に倒された。
リオとラグナは、ようやく息をつくことができた。二人は肩で息をしながら、倒れた魔獣の前に立ち尽くしていた。
「やったか…?」
リオはゆっくりと立ち上がり、ラグナの方を見た。ラグナは疲れた様子だったが、誇らしげにリオを見上げて鳴いた。
「グルル…」
その鳴き声には、リオとラグナが共に成し遂げたことへの満足感が込められていた。リオはラグナに手を伸ばして、その大きな頭を優しく撫でた。
「君と一緒に戦えて、本当に良かった…」
リオはそう言って、ラグナに微笑んだ。
魔獣ドラゴンブレイカーを倒した後、リオとラグナは確実に成長した。リオは魔法の力をさらに高め、ラグナはその力を最大限に引き出し、互いに強くなったことを実感していた。
「これからも、君と一緒にもっと強くなろう。」
リオはラグナに言った。ラグナはその言葉に応じて、力強く翼を広げ、空へと飛び立つ準備をした。
「新たな冒険が待っている。今度はどんな強敵が待ち構えているのだろうか?」
リオはラグナとともに、未知の世界へと足を踏み出す決意を固めた。
二人の成長した力は、まだ始まったばかりだった。