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視点 🧣
「力の使い道っつってもなぁ」
次の日、俺は廃墟を転々としていた。
何処も天井、壁はボロボロで今いる場所に至っては家具すら無い。
廃墟では仲間割れしているモンスターの動きをとめる。
「……でもさ」
瓦礫の上で寝転び、赤黒い空を眺める。
雲の向こうに“空”なんてものが本当にあるのか、もうどうでもよかった。
「止めるだけじゃ、何も変わんなくね?」
色々なモンスターを見ていると自分の立場は本当に正しいのか分からなくなってくる。
「第三勢力ってやつ?」
口に出してみると、ちょっと笑える。
人間から見れば化け物。
モンスターから見れば裏切り者予備軍。
「立場、最悪だなぁ」
ヌンチャクを振ると、幻像が無駄に増えた。
制御してない幻。
意味のないノイズ。
でも――
その中で、ふと思った。
「殺さないならさ
壊せばよくない?」
街を。
常識を。
“戦う理由”そのものを。
「死ななきゃセーフでしょ?」
自分の考えに、自分でちょっと引く。
でも、嫌いじゃなかった。
「これ、効率いいんじゃん!」
殺さない。
でも、容赦しない。
その境界線を踏み越えた瞬間、
俺はようやく“方向”を見つけられた。