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妄想癖が暴走しました。ハピエン。
「類!流石だな!」
些細な事で喜ぶ君が愛しくて
「__笑」
一緒に話しているのが楽しくて
「_____!!」
何よりも僕の演出で舞台に出る君が星座のように輝いているのが
本当に、嬉しくて
だからこそ、僕と君は離れないといけなくて。____
「____今日の公演は何時にない大成功だったな!」
「うんっ!」
「そうだね、とても楽しかったよ! 」
カツっカツっと、革靴で歩いてくる音がしたその瞬間から変な冷や汗が出てきていた
「天馬司さんですね?」
「はい、そうですが……」
「私達…………」
「少し、席を外して頂いても宜しいでしょうか?」
と、僕達に言う「はい、大丈夫です」
と、僕等も落ち着いて、いや、内心はずっとぐらぐらして、外見だけでも、落ち着いていようとしていたのは皆そうだったと思うそうして僕は
席を外した
______
2〜3日後
「司君、最近、喉の調子はどうだい?」
ここ2、3日フェニランに顔を出さなくなった類は口を開く
「嗚呼!あの日から、絶好調だぞ!」
「そうか、良かった」
「ねぇ、司君、君はどうしてショーが好きなんだい?」
類ならば、分かる筈なのになぜ、聞くのだろうか
「……笑顔、以外でか?」
「嗚呼」
笑顔以外、と聞かれたらとっても難しい
「__楽しくて、仕方がないから、」
考えた、類とのショーを。ずっとやっていたいくらいに楽しいショーを
「君は、君でよかったよ」
安心した顔で言った
「、司君、どうして君は司君なんだい?」
よく分からない質問をされた
「ショーがあるから」
咄嗟に声が出た自分でもよく分からない返答だ
「やっぱり、君は君でよかった」
暫く歩いたんだそしたら、類がいきなり
「あ、僕、フェニランやめたから」
「え?」
聞き間違いだ。そう信じた、かった。でも、聞き間違いでも何でもなくてその言葉を聞いて、体の底に雷が落ちたような刺激が俺を襲った
「理由を、聞いても?」
「理由…、僕にあった場所が見つかったんだ」
「隣町の小さな遊園地さ、是非、君も来てくれ」
「……」
「これでいいかな?」
「あ、嗚呼、。」
あそこが、類に何処よりもあった場所だと思っていた、理由を聞いて、がくっと、膝が落ちそうになっただが、堪えて類についていく。でも、類は俺なんか気にせずに行ってしまった
俺は、スターとして演じられていなかった……?
____
____
「寧々、一緒に帰らないかい?」
微笑んで此方を見る
「うん、いいよ」
家が隣なので、帰り道は一緒。だから勿論承諾する。
「……あのさ、類。なんで、辞めたの?」
ずっと、気になってた。司とのショーを心から楽しんでいたのに、自ら身を引くなんて
「_____ロミオとジュリエットは知っているね?」
「え、?うん、、1回ふたりでやってみようって、小さい頃に言ってたね」
「僕は、ロミオにとっての毒はジュリエットだと思っているんだ」
「え、?”家名”じゃなくて?」
「嗚呼、何故なら、存在意義を”ジュリエット”、彼女自身にしてしまったから」
「……そんな捉え方も、あるんだね。。」
ふふ、率直だね、と笑われる
「まあ簡単に言うと僕はロミオ、つまり司君にとって、毒だったという事だね」
「でも、」
少し震える唇を開く
「その理論だと、司も類の毒って事になるけど?」
と言った自分でも言ったあと、何言ってるんだ私、と思った
「ふふ、じゃあ、」
互いが毒だったという事だね
____
____翌日
俺は、寧々に話したい事があった
「すまんが!寧々はいるか!」
と、クラス内に響くように声を出した
「え、?草薙、!?((ざわざわ」
「変人ワンツーのワンだ、、、、、((がやがや」
と、クラスがざわざわしはじめた
「あ、司先輩、草薙ですか?」
と、小さい頃から付き合いのある後輩の、冬弥が代わりにひょこっと出てきた
「嗚呼」
「司……ほんとにさ、目立つような言い方しないでよ」
呆れながらも、寧々は来てくれた
「悪かったな…」
素直に謝罪をする
「で?何?」
「少し、屋上でランチを食べないか?」
「え、?うん、別に……いいけど」
____
_____
「___類は…元気か?」
と、類と、家が隣で幼馴染らしい寧々に聞く
「何それ…一緒の学年なんだから自分で聞けばいいじゃん」
冷静に返される。
「何だか、避けられてるようなんだ、類は、、ああ見えて、デリケートだから、な、、!、あ、」
視界がぼんやりと滲む
「え、、なんで泣いてんの、、、、、ねぇ、大丈夫?」
「てかさ、類の事、司はどうなの」
話題を変えれていないぞ、とツッコミたくなった
「ああ、そーだな、ぶっちゃけ……辛いな」
「多分俺は、自惚れていたんだと思う」
彼と歩む、”永遠”を信じていた。
この世の総てをかけたってたしたって、類とやるショーに勝るものはないから、ないと確信していたから
____ただ、それが、それが己の傲慢な欲だと気付かされて、彼を責める権利なんてどこにもなかった
俺がいて、寧々がいて、えむがいて、そして類がいて
それが、当たり前で普通で、特別で、自然の形のような気がしていた
俺は、結構本気で、類が隣にいれば何だってできる信じてた
「なあ、寧々、」
「…………」
気づくと、横にいる彼女の瞳からも、透明な涙が、ぼろぼろと溢れてきていた。
類が居ないステージは、広いな
「俺は、俺の演じ方を忘れてしまいそうだ」
「最近、気付いたんだ」
俺は、類が好きだ類の舞台にたちたい。類の演出で、笑顔を作りたい
「……司」
「なんてな。」
「類が、新天地で成功を、楽しんでショーを出来ていれば何だっていい」
と、涙を吹き、元気な格好をして大きな声で堂々と言う
「素直じゃないの……変な所で似ないでよ」
___
____
「__よし、今日も頑張ろうか」
「……そう、だね、」
「うん、、、!」
ざっ、と、地を踏む音がした
「天馬さん!?!?」
「どうして、こちらに??」
吃驚した顔でこっちを見るスタッフ達、、なんでだ?
「どうしてって……」
「次のショーの練習をしに、」
「えっ!?天馬さん、次のショーもワンダーステージで!?」
と、目を輝かせてこちらを見る
「?あ、はい、というか、もとから、その予定ですが?」
「嬉しいな!天馬さん達のショー見られなくなるの寂しいねってスタッフの間で話してたんですよ!」
???全く自体が飲み込めないまったく分からん!
「?どうして、そんな話に……?」
「え?だって天馬さん、あの、大手劇団にスカウトされたんでしょう?」
一文を聞いて、足が震えた
「どこで、その話を?」
嗚呼、どうか予想が当たっていませんように
「神代さんですけど、辞められる日に天馬さんも、と」
嗚呼、神様お願いだ
類が、まだ幕を開けていませんように、
まだ、舞台に立っていませんように、
お願いします、お願いします
「司!?」
俺はその瞬間、走り出した
_____
____
____それは、言うなれば甘味な毒だった手にすれば、皮膚は溶けて、口にすれば、身体の中から、焼け爛れていくのに、やがてその毒だけで満たされた血肉が残るのだとしても
その熱を、喰らってみたい、と
その欲に抗えないままそれを喰らい尽くしてから、はじめて、ジュリエットの熱情はこんなものだったのか、とぼんやりと思った
幕引きは、悲劇であろうと、喜劇であろうと、定められた物であれば、いってしまえばなんだって、
満足できる自信があった
実際、今まで何度だってそうしてきたし、それ故の孤独までも、悪い物ではないと思っていた
「天馬司さんですね」
言われてニコッとする君を見て、ズキンと胸が痛んだ
悪いものではないと思っていたんだよ、本当に
あの後、席を外した後に、君のいない舞台を想像したんだ
どう照らせばいいのかどう歌い上げればいいのかどう、立っていたのかさえも忘れて
呼吸すら、ままならなくなって途端、僕らの
結末
が恐ろしく感じられた吐き気を感じた
「う”ぇっ、」
君からショーを奪っても飽き足らず、
僕の為だけに生きて欲しい。
なんてそんな醜態をいつか晒してしまうだろう
ならば、ならば。
自らの手でこの帳を。
(良かった。幕を下ろすのに慣れていて)
なんて考えた
「類!」
って、怒って、悲しんで、でも何処か安心していた君の顔が見えたんだ___
_____
「___確かに、来てとは言ったけどさ」
「流石に焦り過ぎなんじゃ……?」
「焦りもするわ!」
大きな声で言った、君は、スターだ
「ふふ、何故、幕裏に?」
「…、なぜって、類と話をする為に……!」
「僕はワンダーステージに戻る気はないよ」
ズバッと、司君を切り捨てた未来のスターが、僕をこんなにも誘ってくれているけれど
「____その、勝手に決めつけて、勝手に身を引く癖を止めないか!」
「俺は、あの誘いには、乗っていないぞ!」
知っているよ。君なら、そうしてくれると思ったし
「わぁ、びっくりだ!」大袈裟に驚くふりをする
「なんてね。知っていたよ。」
「なら、、何故……、?」
「全く、君はこういう所だけは勘が鋭くて嫌になっちゃうね」
やれやれと、両手を横に広げる
「でもね、司君」
「…………」
黙りこくった君を見る。不安で不安で、今にも泣き出してしまいそうだ
嗚呼。スターにどんな顔をさせているんだ
「君が言った事は、半分合ってて、半分間違ってる」
「は……?」
ぽかーんと口を開ける
「僕はね」
君のいない舞台に耐えられなくなった自分に耐えられなくなったんだよ
「……、?」
表情は変わらず、此方をじっと見る
「____僕は、将来君達とずっと、ショーをしていたい」
「ならば、すればいいでは無いか!」
簡単に解決すると思ったのだろう、喜々とした顔で僕を見る。でもね、叶わないんだよ
「……んな事、」
「?」
「叶わないんだよ…そんな事、」
「皆が、夢を叶えるために、僕の夢で振り回すわけには行かない、。」
さっきも言った通り、僕はショーの為の孤独なら、悪いものでは無いと思っていたんだよ__
____
思ってたんだ、本当に。
「君と会ってから、全部駄目、毒が回ったみたいに」
「全部全部」
駄目になっちゃった
「もう、ほんとに、だめに、なっちゃった、、」
「だから、これは僕への罰。君を欲張った僕への罰なんだ」
上手く、笑えている?上手く、話せている?全部、足が、震えてガクンっと脚が落ちて仕舞いそうだそんな醜態、未来のスターには見せられない
気づいたら、涙が溢れ出ていて、司君は、黙りこくって、もう、何が何だか分からなくて上も下も、右も左も、月も太陽も、黒も白も区別できなくて、手が震えて、
がしっ
「っ!?」
顔を掴まれて、司君の方向に向けられる。顔に流れていた涙は、全部溶けてしまいそうだ。
「類!こっちを見ろ!」
嗚呼、やっぱり君はスターなんだ
「類!俺は、お前からは離れない!」
自信満々な顔で言う
「類!」
俺が、お前を叶える
「っ、、、!」
涙がいっきにぶわっと溢れた
いいのか、この、劇薬を、手にしてしまって、いいや、もうダメなんだ、この劇薬なしでは、生きていけない
「本当に、君は……」
「さあ、司君。」
どんな、演出をつけようか?__
__
「類。どうしてお前は、類なんだ?」
「新しい何かの練習かい?」
「いいや、、ただただ気になっただけだ」
「どうしてだろ と思う?」
「それを俺が聞いているのだが?」
「釣れないねぇ……」
「分かってるくせに」
「いいじゃないか!類、教えてくれ」
そして、僕は口を開く
君が僕を僕にしたからさ
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