※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体などとは一切関係ありません。
〈Case 14@嵐の前〉
「アンタ、バスジャックの共犯者だろ」
叩いた肩を掴むと、壮年の運転手は頬を引きつらせて首を横に振った。
「まさか! 見てくれこの冷や汗を。彼は確かに元同僚でしたが、私も被害者です!」
俺がSNS探偵ホームズ――調に連絡を取ったのは、バスジャックが起こってすぐのことだった。
日曜の早朝というには少し遅い時間、年末ということもあって俺と同じく冬休み期間だろう学生くらいの姿が多かった。
朝の気怠さとバスの揺れで、しばらくの間、車内は一定の静けさを保っていた。
事態が起きたのは高速にのってすぐのことだった。
運転手の一番近くの席の男が、おもむろに立ち上がるところを俺は見ていた。
黒づくめの男がなんとなく目について追っていると、懐から拳銃とナイフを取り出した。 *******
*************
***************
***********
*******************
*****************
*****************
*****************
コメント
1件