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肩に頭を乗せたまま口を開いた。
康二「首の跡、バレてまうかな」
蓮「どうだろ、隠す?」
3、4日経てば見えにくくなるだろうけれど、あいにく明日には撮影が入っている。
康二「ん〜…首が隠れる服でも着なあかんな〜」
ほんまは少しだけ、隠したくないと思ってる。俺はめめのものなんやって言いふらしたいぐらいやけど。
流石にアイドルとしてそんなことはできへん。
いずれはファンのみんなにも言わなあかんことやろうけど、きっと優しい言葉だけやない。
俺だけならまだしも、めめにも向けられてしまうのが嫌で。きっとずっと悩んでしまうんやろうなと思ってる。
うんうんと唸りながらそう考えていると、突然頬を掴まれて、むにむにと揉まれてしまう。
びっくりして無言で見つめる俺と同じく無言で揉み続けるめめ。
康二「……ぉょ…?」
困惑して目を白黒させていると、むすっという効果音が付いてきそうな顔をするめめ。
蓮「…今、暗いこと考えてたでしょ」
康二「……なんでバレてん」
蓮「俺康二マスターだからわかる」
康二「なんや康二マスターて」
蓮「……なんだろ」
康二「わからんのかいっ」
「「……ふはっ」」
息ぴったりと言ってもいいような会話に、2人目を見合せて笑ってしまう。
やっぱり皆に言うんは、怖いし、緊張する。
でも、めめが隣におってくれるならなんでも出来そうな気がして。
康二「…めめは俺の太陽やなぁ」
ふと、そんな言葉が口から零れ落ちた。
それを聞いためめは瞳をまんまるにして、なにそれ、って花が咲くみたいに笑ってた。
服が擦れてちくちくと痛むうなじと、隣にある心地よい体温。全てが俺を安心させてくれた。
不安に思うことがあっても、きっと2人なら大丈夫。
2人だけやない。みんなもきっと、支えてくれる。
康二「おれ、幸せもんやな」
少しだけ涙脆くなってしまった自分を誤魔化すように、瞼を落として笑った。
蓮「そりゃ、俺がいるからね」
さも当たり前のような声色でそんな言葉が降ってくる。
真面目な顔をしてそんな事をいうめめが愛しくて、面白くて。
涙を笑顔のせいにして、2人で笑い合った。
その日は明日のこと、これからのこと。明るい未来の話をして、眠りについた。
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