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俺はラスボスの前で完全に敗北した。
ムチムチで今にもはち切れんばかりの胸。
両手で持てないような大きな胸。
挟まれてむぎゅむきゅしたいような胸。
――ラスボス並みの巨乳。
「あらん。十夜くんが部長になったのぅ?」
艶かしい太股を、見えそうで見えないような角度で足を組み替える。
お団子頭に真っ赤な唇、そして眼鏡。
イケない個人授業をしてくれそうなエロフェロモンだ。
水泳部の顧問っておじいちゃんじゃなかったのか?
「ねぇ、十夜くんって右側? 左側?」
「は?」
「夏樹くんみたいなちょっと生意気受けも嫌いじゃないのよねぇ。あ、私は総受けな十夜くんが一番すきよ。クール美人な太一くん受けも。あーん。なんなら部長の筋肉受けでも」
――は?(二回目)
この先生は何を言ってるんだ?
「どうして水泳部にホモしかいないのかってね、簡単な話よ」
――腐女子センサーで腐男子だけを勧誘してるの。
――嵌められた。
俺は夏樹に勧誘されたし、部活届けはよぼよぼのおじいちゃん先生に届けたもん。
夏樹はラスボスを俺に見せないように仕組んだんだ!
「腐男子を巷では『姫男子』って言うらしいわよ。で、ノンケなのに感じて喘いだの? でも気持ち良かった?」
「!?」
職員室のど真ん中で、この先生は何を言うんだよ!
感じる?
気持ち良かった?
姫男子?
じゃあ眠ってばかりの俺は眠り姫で、
泳ぎが上手い夏樹は人魚姫ってか。
うげえええ!
「俺と夏樹は抜きあいしただけだぁぁぁ!!!!」
ラスボスの前で逃走を選択した俺の後ろからざわざわと声がする。
――抜いたんだって。
――口で? 手で?
――どっちが攻めなの?
「俺は守りだ!」
レベルを上げなくては勝てない。
だが、レベルを上げたら俺は姫男子になるんじゃねーのか?
夏樹の馬鹿野郎!