少年との会話であることに気づいたヴァレナは、話をするためレオンを探す。
(私と話したくないかもしれないけど……このままにはできない)
レオンを傷つけたという事実に怖気づく自分を、どうにか奮い立たせ――やってきたのは、布が巻かれた木の前。
「……」
レオンは、その木と向き合っていた。
(ここが、やっぱりレオン殿下にとっては居心地がいい場所なんだね)
背中を見つめていたヴァレナに気づいたのか、レオンは振り返る。
「好き勝手言っておいて、どこ行ってたんだよ」
「……すみません。逃げ出してしまって」
「いや……俺のほうこそ、怒鳴って悪かった」
気まずいながらも謝罪を口にすることで、少しだけ空気が和らぐ。
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