また目を擦りながら『だって』を繰り返していたけど、結局言葉の続きは出ずにわんわん泣き出してしまった。
💛「あーもう」
岩本くんが『目黒、場所替わって』と言いながら立ち上がり、しょっぴーの隣に行って背中を撫でるとしょっぴーはすぐにしがみついた。
💛「こうなるからいつもちょっと話聞けって言ってたのに」
💙「うん…うーっ、ごべんなざいぃ」
💛「で、どうすんの?これから」
💙「ぜっだいわがれないぃ、めめじゃない、ひがるがすきぃ、ひぐっ、うえぇ…」
岩本くんは椅子からしょっぴーを軽々抱き上げてソファに移動し、膝で宥めた。
💛「あのさ、好きだしこれからも一緒にいたいから怒る時もあるの。ツンケンしてるお前は嫌いじゃないけど、話聞いてって言ってる時は聞いてよ」
💙「うっ、うっ、ごべんってぇ」
💛「もういいから。別れないよ」
それを聞いて更に泣いたしょっぴー。
泣き止む頃には別人みたいに目が腫れていて、岩本くんに抱きかかえられながら帰って行った。
🖤「俺じゃないってはっきり言われちゃった」
💚「はは…」
🖤「阿部ちゃん、あの…」
💚「うん?」
🖤「俺もずっと、何も考えてなくてごめんなさい。嫉妬されるの嬉しいくらいあった」
💚「うん、楽しんでるなと思ってたよ」
泣きこそしなかったけど、さよならしようというワードで俺が同じくらい取り乱したのはしょっぴーにはとても言えない。
💚「めめが一番大切にするのは誰?」
🖤「阿部ちゃんです」
💚「もう我慢しないからね」
🖤「ハイ」
それからというもの、俺としょっぴーの距離感は少し変わった。
直接連絡をとったり何かと電話していたのを、パートナーを通したり、みんなで集まって話したりするようになった。
恋人ができたからって付き合いが変わるのはおかしいと思っていたけど、大切なものが増えたらそこに順位がついて優先するものが変わるのはごく自然なことだし、そこを履き違えていたんだなと気付いて反省した。
💙「遠回しに阿部ちゃんにウザいって言われたの未だに結構くる」
💛「そんなつもりじゃないと思うけど」
2人はそんな会話をたまにするらしい。
💚「そんなつもりじゃないと言いたいけど、100そうではないとは言い切れない」
🖤「しょっぴーが聞いたら泣くよ」
💚「でも、俺は翔太の事好きだからいい関係でいたいよ」
これからのめめと翔太にかかってるからね?と覗き込まれた。
🖤「ごめんね、もう間違えないから」
そう言って抱きしめると、阿部ちゃんは『期待してます』と嬉しそうに頭をすり寄せてき た。
終
コメント
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しょっぴーがブレずに好きなのは照って…キュン💛💙 あべちゃんらしく、わかりやすい説明がすごくいい💚✨ 優しいけどわかりやすい痛みもわかって反省もできちゃうね🥹 みんな好きです💛💙🖤💚
泣き腫らして2倍ぐらいになったしょぴの顔が想像の中で可愛すぎて悶えてる