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君が星になる1週間前
「もうすぐ結婚だねぇ」
「そうだな」
私梨花と颯太は、1週間後に式をあげる予定だった
「そうだ!いいこと思いついた」
「ん?なに」
「初めて颯太と会ったところ行こうよ」
「星の見える高台?」
「うん!行きたい!」
「梨花は時々幼稚園児みたいになるよな」
「そんなことないもーんだ」
幸せだった
この幸せが崩れるなんて私は
ううん誰も思っていなかった
「わかった行こ 夜行こうか」
「じゃないと星見えないよね」
「そっか笑」
「ふふ」
時は止まらない
どんなに強く願っても
「着いたよ梨花」
「わぁ綺麗だねぇ」
「そうだな綺麗だ」
「じゃあ結婚記念日には絶対ここに来ようね」
「うん」
「あとこの苗字でいられるのも1週間かぁ」
「苗字を惜しんでる人初めて見たよ」
「えへへっでもさ25年間ずっと変わらずこれだったんだよ? 寂しくなるよ」
「じゃあ辞める?」
「そんなこと一言も言ってない!」
「わかってるよ 俺は梨花を幸せにするって決めたから」
「私もだよ 颯太」
聞こえたか聞こえないぐらいの声で言った
でも言ったことには違いない
けれど幸せに出来なかった