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三日目!!
なんかもう気をつけてください…
人名呼び(一応…理由は読んで察してください…)、ちょっと流血描写があります…
本編
第一章
「はぁ〜今日も疲れた〜…といってもまだお昼休みなんだけどね〜」
フランシスはコップにコーヒーを注ぐとそれを一口のみ、ため息を付く。
「なんで、仕事しなきゃいけないんだろう…もうストライキしちゃう!!」
フランシスはそう言うと、コーヒーの入ったカップを自分の机に置き、フランシスは上機嫌で屋上に向かう。
「ふふん♪」
屋上に着くと、
「じゃあ、早速ストライキの権利執行〜!!」
フランシスがそう言うと、体が白い光に包まれていく。
広い光が消えるとそこにいたのは、
「マジカルストライキ!参上!」
フランシスは髪をなびかせ、そういう。
バンッ!
屋上につながっている扉が開く。
「お前またこんなところで、またそのだっさい服で仕事をサボる気じゃないだろうな?」
「なんでここにアーサーがいるわけ!?ありえないんだけど!?」
アーサーはフランシスと同期であり、フランシスのストライキをいつも邪魔してくる。
「お前な今日こそは…」
アーサーが近づいてくる。
「今日はストライキする日って決まってるの!あっかんべーだ!」
フランシスはそう言うと、屋上から飛び降りた。
「何やってんだ!」
アーサーが駆け寄ると、フランシスが戻ってきた。空を飛んで
空中にいる。大体、アーサーと4mほど離れているためアーサーは何もできない。
「お前!心配かけんじゃねぇよ!」
「えぇ〜俺の事心配してくれてたの〜?」
「な!そんなんじゃねぇよ!」
「じゃ、バイバイ〜」
フランシスはそう言うと空を飛び、何処かに行ってしまった。
「ここは隣町かな…結構遠いところまで来ちゃったや。お!あそこにちょうどいい喫茶店があるじゃない!あそこで休憩しよ〜」
フランシスはそう言うと誰も入らない路地裏に着地し、変身を解く。
「♪〜」
フランシスが喫茶店の前まで行くと、外の席で女の子と大柄の男一人がいた。
「(なんだろう?)」
「お嬢ちゃん、これから俺達と遊ぼうぜ、昼間だけどよぉ」
「いきません…」
「なんでだよ。いいだろ?」
それは誰が見てもわかるナンパであった。
女の子はとても困惑しているようだ。
「はぁ〜…」
フランシスはため息を付くと女の子の方に駆け寄り、肩を持つ。
「ちょっと、俺が狙ってた子取らないでくれる?」
「え!?」
女の子は驚いた。そりゃそうだ、知らん髭面の男性に触れられてなんかまたナンパされるんだから。
「あ?誰だてめぇ?」
男がフランシスに触れようとする。
「ちょっと、そんな汚い手でお兄さんに触れないでよ」
フランシスはそう言うと、男の手を払い除けた。
「躾がなってないやつだな!」
男がフランシスに殴りかかる。
「もう、こんなところで暴力振らないでよ」
フランシスは手で男の拳を止める。
「(な、なんだこいつ!?力が強い!)」
「躾がなってないのはどっちなんだか」
フランシスは男の左頬にカウンターを食らわせる。
「痛っ!」
男は左頬を抑えながら何処かに言った。
「ちょっと!何してるんですか!?」
店から店員が出てきた。
「あ」
フランシスは店員と目が合う。
「クソが覚えとけよ!」
男は捨て台詞を吐いて逃げていった。
「あ、あの…助けてくれてありがとうございました」
女の子は深くお辞儀をしていった。
「いや、別にいいよ。急に肩触ったりしてごめんね」
「あ、いえ全然」
「君、名前は?」
そうすると女の子はこう答えた。
「リサです」
「リサちゃんか…いい名前だね。お兄さんはフランシスって言うんだ」
「フランシスさんになにかお礼がしたいです。私…」
リサはモジモジしながら言った。
「そっか〜じゃあ、ちょっと奢ってくれる?」
「?」
「このコーヒーおいしい〜。奥にいてコーヒー淹れてた人怖かったけど…」
喫茶店のコーヒーを一口飲んでいった。
「(奢るってそういうことだったのか…)」
「じゃ、俺は帰ろうかなぁ〜」
フランシスはコーヒーを飲みきり、言った。
「あ、今日は本当に本当にありがとうございました。次からは気をつけます。」
「気をつけるって言っても、君はきれいだから結局ナンパされるかもしれないな〜」
フランシスはリサの方を見ていった。
「じゃあ、護身術を習います!」
「ははっ!まぁ、それが一番いいかもね」
フランシスはそう言ってリサのもとを去る。
「(素敵な人だったな…)」
リサは心の中でそう思った。
「(はぁ〜今日はもうなんか疲れちゃったや…ま、かわいいマドモアゼルに会えたからよし!)」
フランシスはそんなことを思いながら、人気のない路地裏に入っていく。
背筋になにか張り付くような感覚に合う。
「(嫌な予感がする…)」
しかし、フランシスは歩みを止めない。
「なんだこれ?」
フランシスが見たものそれは…
血で描かれた魔法陣だった。
「この魔法陣はいつ描かれたんだ?血の匂いがする…まだ、新しいってことか…
しっかし、気味が悪い!早く帰ろ。☆変身☆」
フランシスは空を飛び、その場から離れる。
「っと、到着〜」
フランシスは会社の屋上に着くと、変身を解き自分のオフィスに向かう。
「よぉ」
「え」
フランシスの机の前にはアーサーが腕を組んで立っていた。
「お前なぁ…仕事を放り出して遊びに行ったのこれで何回目かわかるか?」
アーサーがあからさまに怒っている口調で言う。
「え〜、知るわけないじゃん」
「これで16回目だ!!」
「そ」
フランシスは興味なさそうにスマホをいじり始める。
「本当に…こいつ…なんでクビにならないんだよ…!」
「そりゃ、お兄さんが有能だからに決まってるでしょ?」
「俺には劣るがな」
「認めてはいるんだ意外〜」
フランシスは口元に手を当てる。
「まあな、あと一週間で出さなきゃいけない仕事を上司に押し付けられたのにもかかわらず、5日だけで終わらすなんて伝説だろ。あんなの普通一週間じゃ、無理だ。最低、三週間はないと…」
「そんなに褒めても何も出てこないわよ/////」
フランシスは頬を赤らめてそっぽを向く。
「何照れたんだ気持ち悪ぃ!」
アーサーがフランシスから距離を取る。
「あ!話変わるけどさ、来年で社長の息子さんが20歳行くらしいね」
「25歳になったら、この会社の社長を継ぐんだ。さすが坊っちゃん」
「アーサーと従兄弟だったよね〜名前なんだっけ…?」
「『アルフレッド・F・ジョーンズ』だ。俺の母親の姉が社長と結婚したから、血がつながってるんだよな…ま、お前が言った通り従兄弟だ」
アーサーは頬をかきながらいった。
フランシスは驚いてアーサーの方を向く。
「そういう関係だったの!?初耳!」
「知ってるやつ結構いるぞ。トーニョとか、蘭とか…あと…」
アーサーは指で数えながら言う。
「そんなにいたんだ。ま、俺お前に興味無いから知らないのも当然か…」
「はぁ?」
アーサー元ヤン発動!
「おぉ怖い怖い…お兄さんはもう帰るね〜バイバイ〜」
フランシスはカバンを肩にかけ、オフィスを出ていく。
「はぁ〜ほんとに俺の周りにもっとまともなやつはいないのか…」
アーサーは独り言のようにそう呟いた。
第二章
ある雨の日
「おはようぉ」
フランシスはあくびをしながらオフィスに入ってくる。
「お前!また遅刻しやがったな!」
アーサーはいつも通りフランシスにつっかかる。
「だって、今日雨だからやる気がおきないの…髪の毛もはねちゃうし…」
「髪の毛がはねてるのはいつものことだろ」
「なにいってんの?あれ、お兄さんが毎朝毎朝がんばってセッティングシてきた髪の毛なんですけどぉ?」
「髪の毛のことなんざどうでもいい」
アーサーは髪の毛に気を使っている人たちを今!全員敵に回した!
「これ、上司がお前にって」
アーサーがダブルクリップで止められている紙束をフランシスに手渡す。
「ありがと」
フランシスは紙をパラパラとめくり内容を確認する。
「なにこれ?めんどくさぁ〜」
「文句言うな!昨日サボったから多めになってるんだよ馬鹿!!」
「早く終わらせよ、今日雨だから早く帰りたいし」
フランシスの発言にアーサーは驚く。
「お前、それを今日だけで終わらせるつもりか?」
アーサーが恐る恐る聞くと返ってきた返事は…
「そのつもりだけど、なに?」
しかし、昼休みに…
「今日だけで終わらせれないかも…」
フランシスが自分の机に顎を置き、言った。
「はぁ〜そんな事言うと思った…ほれ、紅茶だ」
「俺今、紅茶の気分じゃなくてコーヒーの気分…」
「うるせぇ!飲め!」
アーサーはフランシスの机に紅茶の入ったマグカップを置いた。
とてもいい匂いがする。
「匂い強いね。アールグレイ?」
「そう」
アーサーは紅茶を一口飲んでいった。
「あ〜もうなんでこんなめんどくさいの頼んでくるかなぁ〜」
「お前がサボったからだろ」
「それ朝も言ってたね」
ピッピッピッ!!
「電話だ、誰だ?」
アーサーが携帯をひらくとそこに書いてあった名前は…
「ア…」
アーサーは電話に出る。
「なんで、電話なんてかけてきたんだ?」
「________」
「なんで?」
「____」
「ちょっ!理由をおs」
ブチッ!ツーツー…
「誰からだったの?」
フランシスはアーサーに尋ねる。
「お前には関係ねぇよ…」
アーサーは冷たい声でそういった。
第三章
アーサーは今、会議室にいる。
「(来たはいいもののいつ来るかわからないな…)」
アーサーは会議の時おえらいさんが座る席に座る。
「(なんであいつ俺に電話なんてかけてきたんだ?意味わかんねぇ…)」
会議室の窓が勢いよく割れる。
「よし!ショートカット成功☆」
そう言って親指を立てる。
その人物は…
「お前どんなところから入ってんだ!」
アーサーは勢いよく席を立ち上がる。
「はぁ〜別にいいじゃないか、結局俺のお父様がどうにかしてくれるんだぞ」
「そういう問題じゃねぇよ!というか、なんで俺を呼んだんだよ!」
アーサーはアルフレッドをゆびさして言う。
「1週間後…
「は?」
アーサーの頬に汗がつたう。
「何いってんだよ?世界を壊す?お前ももう19歳なんだからそういうのはやめろ!」
「君には関係ないよ…」
アルフレッドは独り言のように呟く。
「な!どういうことだよ!」
アーサーはアルフレッドに触れようとする。
「触らないでくれ」
アルフレッドはアーサーの手を払いのける。
「アル!どうしたんだよ!」
「君には関係ないよアーサー…ただ君の顔がもう一生見れないなんて思うと悲しくてね…だから呼んだ…これが理由…納得してくれるかい?」
「何いってんだ!?本当にわかんねぇよ!!俺の顔がもう一生見れないだと!?」
アルフレッドから黒いモヤが出てくる。
「黒いモヤ…お前…もしかして…」
「ごめんねアーサー、母さんや父さんに伝えておいてくれ…来世でも家族になれますようにって!」
アルフレッドは黒いモヤに包みこまれる。
「まずい!待てアル!」
アーサーは手を伸ばす。
しかしそれは届かない。
届かないのだ…
アルフレッドは黒いモヤに包まれて消えてしまった。黒い靄が晴れた時、アルフレッドの姿はそこになかった。
「なんで…」
アーサーの目から水の雫がこぼれ落ちた。
第四章
その日を境に、アーサーがフランシスと喋る機会が少なくなる。
そして、世界が破壊される日になった。
「(あいつ何があったんだろ?ま、俺には関係ないこと…仕事めんどくさぁ〜今日はストライキしちゃお!)」
フランシスはいつも通り屋上に向かう。
「今日はどこ行こう〜♪」
フランシスは屋上に着く。
「じゃ、ストライキの権利執行!!」
フランシスはマジカルストライキに変身する。
「また、あの喫茶店行こうかしらぁ〜」
フランシスは空を飛び、隣町の喫茶店へ向かう。
「♪〜」
フランシスは鼻歌を歌いながら空を飛んでいた。
その時、突然雨が降り始める。
「え!やだ!雨じゃない!天気予報では絶対晴れるって言ってたくせに!!最悪ぅ〜!!」
フランシスが何処かに着地しようと、人気がないところを探していると…
ビュンッ!
「!」
フランシスはそれを避ける。
「Wow!意外だねそれ避けれるんだ…」
アルフレッドがジャケットのポケットに手を突っ込んで言う
「どっかのお坊ちゃんじゃないですか…なんでこんなところに…しかも、俺と同じように空飛んでるのはなぜ?」
「質問が多いなぁ〜…ま、その答えも君を殺せば答えなくて済むね!」
アルフレッドの背にたくさんの黒い星が出てくる。
「何あれ!?」
「じゃ、goodbye〜」
フランシスめがけて星が飛んでくる。
「あ〜もう」
フランシスは拡声器を取り出すと、拡声器越しにいった。
うるさい!!
その言葉は拡声器越しに声がリアルに出てくる。
フランシスめがけて飛んできた星たちは粉々になる。
「Oh…中々だね、やっぱり君は早く潰しておくべきだ!」
しかし、もうアルフレッドの前にフランシスはいなかった。
「もしかして逃げたのか…う〜ん、こっちか」
ビューン
「なぜバレた!?」
「君の場所くらい手に取るようにわかるんだぞ☆」
「GPSをでも付けられてんのか!?」
変態!!
「うお!」
アルフレッドはその攻撃を避ける。
「この文字中々に大きいよねぇ〜」
「うっさい」
さっき避けた文字が追いかけてきている。
「へぇ〜追尾できるのかい…でも!」
アルフレッドが文字に蹴りを入れると、全て粉々になった。
「脆いね」
「チッ」
フランシスは舌打ちをする。
「じゃ、次はこっちのターンかな!」
アルフレッドは黒い星をフランシスに向けて放つ。
「その攻撃やめなさいよ!」
フランシスは体に触れて肉が切れる。
その攻撃やめろおおおおおお!!
「無駄だよ」
フランシスの攻撃は黒い星たちによって壊される。
「(時間さえ稼げればいい、逃げることに徹しろ!)」
フランシスは逃げる。
「君は追いかけっこが好きなのかな?じゃぁ!」
フランシスの眼の前に突如としてアルフレッドが現れる。
「クソッ!」
アルフレッドの蹴りがフランシスめがけて飛んでくる。
「グハッ」
フランシスは道路に叩きつけられてしまう…
「人だ!」「何事!?」「皆逃げろ!」
フランシスはあたりを見渡す。
「ここ…喫茶店のところか…」
そして、視界に一人の女の子が入る。
「リサちゃん!?なんでこんなところに!?」
「あなたこそ!?なんですかその格好?」
「へぇ〜、知り合いかい?」
アルフレッドはリサに聞く。
「はい!私の恩人です!」
リサは胸を張って言う。
「ふぅん」
アルフレッドは興味がなさそうだ。
フランシスは立ち上がり、言った。
「リサちゃん逃げて」
「でも…」
「ひどいこと言うかもしれないけど、それが今お兄さんにとって一番助けになる…」
フランシスはリサに向けて強い口調で言い放つ。
リサはそれを聞くと逃げていった。
「女の子にそんなこと言っていいのかい?」
「ほんとのこと言って何が悪いんだよ…」
「何も悪くないよ。むしろ、素晴らしいことだ」
「そうかよ!」
フランシスは拡声器をアルフレッドに向けて言う。
こんなことやってられっかああああああああああああああああああああ!!
「すごいね!でもそれはもう意味ないよ!」
アルフレッドが黒い星で相殺しようとするができない。
「(火力が高くなってる?)」
相殺しきれなかったこぼれ球がアルフレッドに当たる。
「爆ぜろ!」
「よし!」
フランシスはガッツポーズをするが…
「中々にきいたよ…」
アルフレッドは無傷だった。
「これでも駄目なわけ!?」
「君は勝てないよ」
「そんなこt…」
フランシスは体勢を崩す。
「なんだこれ?体が変だ?」
フランシスの視界が歪み始める。
「毒が効いてきたね、僕の攻撃に食らうと毒になるんだ」
「クソが…」
フランシスに向けて大量の星が降り注がれる。
第五章
ここで少し、時間を戻そう…
フランシスがアルフレッドと対峙し始めた頃、アーサーは…
「(あいつ、悪魔と…なんで…)」
アーサーは自分の机で突っ伏していた。
『外に出て』
「!」
アーサーは立ち上がる。確かに聞こえた。アーサーには
「どうした?アーサー?」
「いや誰かの声が聞こえたような…」
「お前最近ずっとおかしいんだわ」
「アーサー疲れてるんだよ。おいらは休むことをおすすめするよ〜」
いつも、仲が良い二人がアーサーを心配する。
「(外に出ろ?なんで?)」
よくわからないがアーサーは外に出ることにした。
「(最近寝てないな…)」
アーサーは頭をかきながら、外に向かう。
「(外に出るってめんどくさいな…雨も降り始めたし、外に出てる螺旋階段に行くか…)」
アーサーが螺旋階段につくと、目の前には
小さな子供がいた。髪の毛は白髪、首にはマフラーを巻いており、ずっとニコニコ笑っている。
「(気味が悪い…)」
アーサーはそう思った。
「お前、悪魔か…」
「あ、わかるんだ」
子供はそう言うと、背中とおしりから羽と尻尾を生やす。
「そう僕は悪魔だよぉ〜」
「やっぱりか、この雨もアルフレッドのことについてもお前のせいだな」
アーサーは悪魔を睨みながら言う。
「そうだね。でも、アルフレッド君をそそのかしたりしてないよ」
「じゃあ、誰だよ?」
アーサーの目に光はない。
「僕の信者じゃだね。なんか、願いを叶えてほしい人を見つけたからって…で、僕と願いが一緒だったから協力してもらってるの!」
「そうか、よくそうペラペラと言えるな」
「悪魔だし」
「そうか」
アーサーは懐からステッキを取り出し、悪魔の首元に突き出す。
「なに?脅し?」
「ちがう、お前を殺すだけだ…」
「ふふふ…無理だよ」
悪魔の姿が変化する。
「なっ!」
悪魔が変身した姿…それは、幼少期のアルフレッドだった。
「君が弟だと思って可愛がってたアルフレッドだよ、お兄ちゃん♡」
「やめろ、気持ち悪い」
アーサーは口を手で塞ぐ。
「ふふふ…大丈夫?お兄ちゃん?」
悪魔はアーサーの顔を覗き込む。
「ウッ…オェェェ…」
アーサーは吐いてしまう。
「ふふふ…ははは!!」
悪魔は腹を抱えて笑っている。
「殺す」
アーサーはステッキを振りかざす。
すると、アーサーの背後に無数の白く光る星が出てくる。
「彼とは真逆だ…うふッ!」
「(落ち着け、アルフレッドの皮を被っていようと結局悪魔に変わりはない…殺せ!)」
アーサーは深呼吸をした後に言った。
「悪魔に裁きを!」
白く光る星たちは、悪魔に向かって飛んでいく。
「ふふ…あぶなぁい」
悪魔は羽をはためかせ空に勢いよく飛び出す。
「まって!」
アーサーの背中から天使の羽が生えてくる。
「飛べるんだぁ…やっぱりめんどくさそうだね君、先にやっておかなくちゃ…」
「うるせ!さっさと終わらすぞ!」
アーサーはまた悪魔めがけて星の弾幕を飛ばす。
「(数が多い…避けるのは危険だね)」
悪魔は魔法陣を空中に描き始める。
「おいで〜」
魔法陣から大きな人型の悪魔が出てくる。
「君、暑がり?それとも、寒がり?」
「どっちだと思う!」
アーサーは弾幕を飛ばすのをやめない。
「ま、どっちでもいいんだけどね!どちらにしろ…
魔法陣から出てきた悪魔は、口から息を吐く。
その息はあっと今に凍りついた。
周りにあったものも巻き込まれる。弾幕もアーサーも
「クソッ!」
「動かないほうがいいよ、体が砕けちゃうから」
悪魔はニコニコしながら言った。
「赤く燃える鱗を纏いしものよ!俺の体に巻き付いている氷を溶かせ!!」
アーサーがそう言うと、真っ赤な鱗を纏ったドラゴンが出てきてアーサーに息を吹きかける。その息は周りを全て焼く。
「うわ!あつい!」
後ろにいた悪魔が雪のように溶け始める。
「あぁ!そんなぁ…」
悪魔は悲しそうに見つめていた。
悪魔は振り向いていった。
「なんで意地悪するの?お兄ちゃん?」
「俺はお前の兄ちゃんじゃねぇ!」
アーサーは頭を手で押さえつけながら言う。
「嘘!嘘!」
悪魔は首を横に大きく振り、否定する。
「嘘なんて!大っ嫌い!!」
悪魔の目が光る!
その瞬間、周りにあった。電柱などが切り刻まれる。
「グハッ!」
アーサーの体にも傷がつく。お腹のあたりに斜めの傷が一直線に…
アーサーの視界に二人の高校生が目に入る。
「ちょ!なんか、電柱がやばいんですけど的な!!」
「香!」
二人の頭上には電柱の柱が落ちてくる。
「(駄目だ…死ぬ…!)」
「クソッ!なんでこんなところに!」
アーサーは急いで向かうが間に合わないだろう。
ヒュー…
ドンッ!
「あれ?死んでない?なんで?」
「なんか、柱が空中に浮いてるまじパネェ!」
カシャカシャ…一人の高校生が携帯を取り出し写真を撮りまくっている。呑気か!
「まさか、悪魔が現世にでんのなんていつぶりだべ…」
「なんで!ノーレが!ここに」
「つけてたんだべ」
「僕達を!?」
「アイスの兄さんパネェ!」
トロールが瓦礫をキャッチしたおかげで二人は無事だった。
「お前ら!早く逃げろ!」
アーサーは大声で聞こえるように言う。
しかし、もう攻撃されていた。
「っ!トロール!」
ガキッ!
「なんで弾くかなぁ〜」
「おめぇ、怪我がひでぇから俺んところの妖精さんに癒やしてもらえ」
「お!」
可愛らしい、女の子の妖精さんがアーサーの周りを飛び回り傷を癒やす。
「ありがとな」
「汝らを救済の場に!」
アーサーは、三人を転移させる。
「これで、少しは戦えるか…」
「あぁ〜めんどくさいことされちゃったや…君を殺した後に殺す子が決まっちゃたや…うふっ!」
悪魔は笑いながらそういった。
「させねぇよ!」
アーサーはステッキを振りかざし、詠唱を始める。
「眠れるものよ 汝に祝福を授けよう 天を泳ぎ 地を見下ろす 汝の姿をここに示せ!!」
雨雲を切り裂き、そこから一筋の光が突き刺す。
「召喚する予定なんてなかったんだがな…東洋の奴らはお前にはめっぽう強そうだ!青龍!!」
「東洋ねぇ…あんまり、戦ったことないなぁ」
悪魔はそう言うと何かを呼び始めた。
「ラヴィ〜!こっちきて〜!」
「なんですか?」
黒いローブを着た子供のように小さい信者が出てきた。
「君、僕を崇拝してるんでしょ?じゃあ、僕のために戦ってくれるよね?」
悪魔は信者に対して圧力をかけている。
「いや、僕は崇拝してませんよ。あなたがしろって言うから…」
「してくれるよね?」
「わかりました…反抗して罰を食らうのも嫌ですし…」
「じゃ、あそこにいる後ろの龍倒して♡」
「え!無理ですよ!僕を過大評価しすぎです!」
信者は震えた声で言った。
「何?できないの?」
「やります…」
信者はそう言うとアーサーの方を向く
「(小さいな…子供か?でも、そんなこと関係ない…)」
アーサーは信者にステッキを振りかざす。
「…」
信者の手から氷の剣が生成される。
「じゃ、後ろの龍さんを倒させていただきますね…」
信者は龍に対して剣を振り下ろす。
しかし…
「悪魔に取り憑かれしものに束縛を!」
「!」
アーサーの詠唱によって、信者の体は光の鎖で拘束される。
「なにするんですか…体に力が…はいら…」
バタッ
信者は眠りにつく。
「何君?殺さないの?」
「まず、殺すのはお前からって決めてんだよ!悪魔!」
アーサーは悪魔の目を見つめて言った。
第六章
フランシスに向けて大量の星が降り注がれる。
「主よ、我らを魔女からお救いください」
バキンッ
フランシスに向けて放たれた攻撃は全て弾き返される。
「な!ギルベルト!!なんでここに!!」
フランシスは驚く。
「ケセセ!なんか、すっげー気配がしたらこんな事になってるとはな!」
ギルベルトは近くの教会の聖職者である。
「聖書持ってるお前はやっぱりなれねぇわ」
「よく言われるぜ!」
「おしゃべりしてる暇があるのかい?」
黒い星の弾幕が二人を襲う。
「フンッ!」
ガキンッ
アルフレッドの背中に振り下ろされた斧は弾幕によって弾き返される。
「はぁ!?なんでばれてんの!?完全に不意打ちやったやん!!」
「トーニョ!お前も!」
フランシスはまたまた驚く。
「友のピンチ!助けないわけがないやん!」
そう言うと、斧を肩に乗せた。
「お前、銃刀法違反にかからねぇだろうな…その斧」
「お!お前が突っ込むの珍しいなぁ、ギル。大丈夫やで!これは魔力で作った斧やからいつでも取り出し可能や!」
ヒュン!
「うお!」
トーニョはアルフレッドの不意打ちを避ける。
「危ないなぁ」
「君がしたことをしただけじゃないか」
「ふぅん…ま、久しぶりやから手が鈍っとるかもしれへんけど!お手柔らかにお願いするわ!!」
トーニョはアルフレッドに斬りかかる。
「よいしょ!」
ブンッ!
「おっと!」
アルフレッドは弾幕を打つのをやめない。
「これじゃぁ、前に進めへんやん!」
「俺とギルで弾幕捌く!トーニョはその間に進め!お前だけなんだよ!近距離戦行けるの!」
フランシスが二人に指示を出す。
「了解!」
「俺様も行けるぞ!!」
「お前のサポートから消えたら終わるからやめて!」
フランシスは拡声器越しに言う。
弾幕濃すぎるんだよおおおお!!
「主よ、魔女の攻撃から我らをお守りください!!」
「(クソ、3対1なんて卑怯じゃないか!)」
アルフレッドの顔に焦りの汗が吹き出す。
「油断したらあかんで!」
ザシュッ
「グハッ」
トーニョはアルフレッドの体を真っ二つにするが、本当に真っ二つにはならず黒いモヤが切れる。
「おぉ、取れた取れた…」
「主よ、彼に裁きを!!」
ギルベルトがそう言うと、アルフレッドの体に白く光る無数の矢が刺さる。
「ッ!!」
「痛いかもしれんが出血はしない、だから死なねぇよ。そこん所は安心してくれて構わねぜ!!こういう、所業をなせるのは俺様ぐらいだ!!ケセセ!」
ギルベルトは自慢げに笑っている。
「素人がやると出血すんのに、ギルがやると出血なんでしないんだろうな?」
フランシスはギルベルトに聞く。
「そんなの決まってんだろ!俺様がかっこよくて!強くて!賢くて!優しいからだ!!」
「へーそうなん」
「呑気だね…」
アルフレッドはこの雰囲気に突っ込む。
「まぁね、お兄さん三人が集まるといつもこうなっちゃう…」
「別にええやん!楽しい方が絶対ええに決まっとるやん!」
「そうだね…楽しい方がいい…」
アルフレッドは笑いながら言った。
「ふたりとも下がれ!!」
ギルベルトはアルフレッドの前にでる。
「主よ、彼にみち…」
「聞き飽きた」
アルフレッドはそう言うと、拘束を解きギルベルトの顔面を殴る。
ボコンッ!
ギルベルトは遠くにふっとばされる。
「ちょ!こいつどないしたんや!?ギルベルトの拘束がこうとやすやす外れるわけ無いやん!」
「ふぅん…そうなんだ」
アルフレッドは手から黒い剣を生成し、トーニョに振りかざす。
ガキッ
トーニョは斧で防御するが
「なんや!重!」
トーニョを支えている足がもたない。
何立ち上がってんだよおおおおおおおお!!
フランシスが攻撃する。
アルフレッドはトーニョを攻撃するのをやめ、剣で空を切った。
そうすると、フランシスの攻撃は粉々になった。
「はぁ!?」
フランシスは思わず声が出る。
アルフレッドはトーニョの腹を蹴り、こちらも遠くへ飛ばす。
「グハッ…なんか、パワーアップしとる…あかん…フラン…シ…ス…」
バタッ
「(まずい…トーニョが倒れた…多分、ギルベルトも倒れてるだろうな…)」
「最後だ…」
「あぁ!もう!!めっんどくさい!!」
フランシスはそう言うと、拡声器越しに暴言をわめき散らかす。
馬鹿!アホ!クズ!カス!
アルフレッドは呆れた声で
「君は子供かい?」
言葉は触れただけで崩れてしまう。
「まず、君からだ!」
アルフレッドはフランシスに剣を振り下ろす!
フランシスは防御する。
「(硬い…)」
アルフレッドが剣で壊そうとするが壊れない。
「硬くなってる…なぜ!?」
「ふぅ…」
フランシスは深呼吸し、立ち上がる。
そして、拡声器を両手で握りしめ、アルフレッドに向かっていった。
拡声器からピンク色のぶっ太いビームが放たれる。
「範囲が広い!」
アルフレッドは弾幕を自分の周りに集め防御しようとする。
しかしビームに触れただけで弾幕は壊れてしまった。
「まずい!」
アルフレッドはビームの中に取り込まれる。
「はぁ…はぁ…」
フランシスが力尽きて倒れると、ビームも止む。
アルフレッドは立っていたが…
すぐ倒れてしまった。
「(もう、駄目なのか?契約までしたのに?なんで俺はいつもこう…)」
「アルフレッド…だっけ?お前さ…なにがしたかったんだよ…」
フランシスは匍匐前進しながらアルフレッドに近寄る。
「この世界を壊して…自分の願う世界に作り直す…」
フランシスはそれをきいた途端、爆笑し始めた。
「ぷっははははは!!なにそれ!馬鹿みたい!」
「そうだろう…」
「ほんと、馬鹿みたい…でも、世界を変えるならもっと簡単な方法あるでしょ」
「俺にとってこれが最善の策だったんだよ…このクソみたいな世の中を変えてヒーローになる!そう…考えてた…」
「そう、というか、なんで最初に俺を狙ったの?」
「契約を交わした悪魔に『フランシス君とアーサー君は特に厄介…先に倒しておくと事がサクサク進むから真っ先に狙って』って言われたんだ…」
「やっぱり契約してたんだね…ま、聞かなくてもわかってたけど!しっかし、贅沢な悪魔ね…わざわざ、力もくれるなんて…で、どうやって契約したの?」
「世界をか…」
フランシスは遮っていった。
「誰に?教えてもらったの?」
アルフレッドはドキッとした。
「(なんでも、お見通しなのか…)」
「ある女性に言われたんだ…
って」
「なんで、ついていくかな〜…」
「しっ、仕方ないだろ…そんな事言われたら誰だってついていくはずさ…」
「で、悪魔に出会った。自分の血でわざわざ魔法陣を描いて、召喚して…で、いざ悪魔に願いを叶えてもらおうとした時…とても悩んだよ…自分のことにプラスなこと考えるくらいなら、世界中のみんながプラスになる方がいいんじゃないかって…」
「いいこと考えるね…」
「で、その思考を悪魔に読まれて…**「僕がやろうとしてることに協力してくれる?僕がなそうとしていることはこの世界のみんなにプラスになるはず…!」**そう言われたんだよ…最初は勿論反対した…でも結局、契約してしまった…」
「なぜ?」
「言いたくない…」
「そう…じゃ、聞きたいことは聞けたし…寝るか!」
「仲間のことはいいのかい?」
「あいつらはどうにかなる、じゃおやすみ〜」
ZZZ〜…
「呑気だね」
第七章
アルフレッドとフランシスの戦いが終わった頃もアーサーと悪魔の戦いは続いていた。
「青龍君、強いねぇ…でも、もうボロボロだよ?大丈夫かな?」
悪魔はニヤニヤしながら言う。
「(クソッ!強すぎる…)」
「もう、飽きたしいっか!青龍君バイバイ〜」
悪魔が指を鳴らすと、青龍の首が切れた。
ブチッ!
「は?」
「そんな顔しないで…そんな絶望した顔をすると…
「うるせ…」
「楽しい一時ってなんでこうすぐ終わるんだろうね?辛いことはとっても長いのに…楽しいのは一瞬だけ…」
「黙れ…」
「もっと楽しいことしたいなぁ〜」
「(あいつは全力を出していない…引き出さねぇと!!)」
「ねぇ?お兄ちゃん僕ともっと遊ぼ!」
無邪気な笑顔をアーサーに向ける。
「あぁ…ムカつく野郎だ…もういいか…いい子ぶるのは!!」
アーサーは剣を空中から取り出し、悪魔に向ける。
「ふふ…なんか吹っ切れちゃった?いいね…楽しくなりそう…」
悪魔はそう言うと幼少期のアルフレッドの変身を解き、最初の姿に戻る。
「ふふふ…」
悪魔は蛇口を手に持ち、戦闘態勢に入る。
「いくぞ!」
アーサーから悪魔に襲いかかる。
悪魔はアーサーの攻撃を蛇口で受け止める。
キリキリ…
「アルに取り憑きやがって!悪魔が!」
「ちがうよ取り憑いてなんかいないよ、彼が契約すると言ったから契約しただけ…」
「そうかよ!!」
悪魔はアーサーの攻撃を弾き返し、蛇口で頭を殴られる。
バコッ!
「っつった〜!!いい度胸だ…!」
アーサーは悪魔に斬りかかる。
「オラ!オラ!」
ガキンッガキンッ
「(さすが…天使の生まれ変わり…強いね)」
悪魔は攻撃祖全て防御する。
「よいしょっ!!」
悪魔はアーサーに反撃する。
「っ!(一発がさっきより重い!)」
アーサーは剣で防御する。
「もう一押し!」
ググッ…
バキン!
アーサーの剣が砕ける。
「じゃ、バイバイ〜」
悪魔は思いっきり蛇口をアーサーの頭に打ち付けた。
バキッ!
蛇口が音をたてて折れる。
「え?」
アーサーの背中から追加で、羽が四枚生えてくる。
服装も変わり、頭の上には天使の輪っか
「へぇ〜それが君の本気かな?」
「お仕置きの時間だ…!」
アーサーはステッキを振りかざす!
「あれ?剣で戦うのもう止めちゃうの?楽しかったのに…」
「うるせぇ!夜を泳ぐ星よ、地に降り注げ!」
アーサーは悪魔に向けて隕石を落とす。
「うわ〜隕石だぁ〜ここらへん全部消し飛んじゃうけど大丈夫?」
「あぁ…問題ねぇよ!」
「そう…でも、隕石は壊したことないから壊してみよ〜」
悪魔はそう言うと両手から氷の剣を生成し、隕石に向かう。
「真っ二つ☆」
そう言うと、悪魔は氷の剣で隕石を真っ二つにする。
すると、隕石の中から何かが出てくる。
「うわ!星屑がいっぱい!」
たくさんの星が悪魔に向かって飛んでくる。
「(数が多い…めんどくさいね)」
「おらよっと!」
アーサーが剣で切りつけてくる。
「ちょ!やめてよ!邪魔!!」
ガキンッ
「そうかよ!」
また剣を振り下ろす。
しかし、悪魔はそれを手で受け止める。
「触って大丈夫か?」
「手が溶けた!」
「フンッ」
グサッ
悪魔のお腹にアーサーの短剣が刺さる。
「グハッ…」
アーサーはステッキを悪魔の首元に当て
「じゃ、行くぜ!
「(ゼロ距離!まずい!)」
「どうだ!ハァ…ハァ…」
アーサーがそう言うと、ビームが晴れる。
「痛いなぁ…」
そこにいたのはドロドロに溶けて骨が剥き出しになった悪魔がいた。
「これ食らってもいきてるとか…」
「体の再生ができないや…僕はもう帰るよ…」
「は!?まて!」
アーサーは追いかけようとするが体の限界だ。羽は背中から全て消え、服装ももとに戻る。
「じゃ、また会おうバイバイ〜」
そう言って、悪魔は消えていった。
「な!」
アーサーは落ちていく。地面に向かって、
ドサッ…
「ハァ…いってぇ…ハァハァ…」
アーサーはそのまま気絶してしまった。
第八章
悪魔を追い払ったので雨がやみ、空が晴れ始めた。
周りの被害はあまりなかった。一般人に死者は出なかったらしい。消防、警察、が苦労しながらも避難させたり、救助したらしい。病院は負傷者を治療したりと大変だったらしい。
重症の傷を負ったフランシス、アーサー、アルフレッド、ギルベルト、トーニョの五人は一緒の部屋にぶち込まれ、病院の先生から説教を食らうことになったそうだ。
危なかったのはアーサーらしく、見つかった時ほぼ死にかけだったそうだ。
アルフレッドはそのあと、警察に色々と事情聴取されることになった。
「はぁ…本当に色々あったなぁ〜」
フランシスがコーヒーを飲みながら言う。
「呑気だな…」
アーサーがキーボードを打ちながら言う。
「お前はもっと休んだほうがいいと思うんだが…」
「うるせぇよ…あの騒動のせいで、俺の評価どうなったと思ってんだよ!!」
「トーニョも俺も下げられたしなぁ〜仕方ないって街の物壊したのは事実なんだし…しかし、俺等の給料から取るのはどうかと思う…トーニョは『給料から取られる!?そんなのあかん!!イタちゃんとロマのこと養えなくなるやん!!それだけはやめてくれぇ…』っつって蘭にすがりついてたな…」
フランシスは苦笑いしながら言った。
「アルフレッドは金をつんで、どうにか逃れたらしいが、今の時代悪魔と契約するなんてな…」
アーサーは悲しそうに言った。
「あいつは悪魔の信者に願いを叶えてやるって言われて契約したらしいぞ…もっと事情はありそうだったけどそれ以上は聞けなかった…」
「知ってる…」
アーサーは気難しい表情でパソコンを見つめている。
「本人は世界を一回ぶち壊して自分の願う世界を作るために契約したそうだ…」
「そうか…」
アーサーはそれをきいて少し笑う。
「というか!俺の出番全然なかったんだけど!!」
「ま、アルフレッドをとめてくれて助かったよ…ありがとな」
「え」
「え?お前が?俺に?感謝した?え?ありえない…そっかこれ夢だ!」
「お前なぁ…」
アーサーはフランシスの方を睨む。
「あ〜また、アーサーとフランシスの喧嘩が始まったんだわ」
いつも、通り騒がしい日常が帰ってきたのであった。
おわり
なんかああああああああああああああああ!!すごいいいいいいいいいいい!!自分のオリジナル要素入りすぎててやばいいいいいいいいいいいいいいいいい!!また、どっかで作り直すかも…
結構、謎を解明せずにおきっぱにしてるものが多いような…←設定もりもりにしすぎて本人も対応できておりません
まじで、また作り直します…
コメント
4件
戦闘系書けるのすごい…!設定がすこ…!やはり天才
悪魔って…絶対ろっさまじゃん…