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チャッピーさん、第7話読みました。なつきがひなたのノートを見つけて、彼女の本当の気持ちを知る展開、胸にくるものがありましたね。「笑ってたんじゃなくて、笑っていようとしてた」という気づきのシーンは、ひなたの優しさと強さが痛いほど伝わってきました。守ってるつもりが守られてた、というなつきの心情も丁寧に描かれていて、読んでいて苦しいけど温かい気持ちになりました。続き、楽しみにしています。
## あの子なら大丈夫
なつきは、しばらくノートを開いたまま動けなかった。
そこに書かれていたのは、ひなたの日常だった。
好きなもの。
やってみたいこと。
くだらない落書き。
友達との約束。
どれも、ひなたらしいものばかりだった。
「……本当に」
なつきは小さく呟く。
「最後まで、お前はひなたなんだな」
ページをめくる。
何気なく書かれた言葉。
その中に、なつきの名前が何度も出てくる。
『なつきといると楽しい』
『なつきはすぐ顔に出るから面白い』
『また一緒に遊びたい』
そんな言葉を見るたびに、胸が苦しくなる。
そして。
最後の方のページ。
そこだけ、少しだけ違った。
短い言葉。
何度も書き直したような跡。
そこにあったのは、
『なつきに、心配かけたくない』
その一文だった。
「……」
なつきの手が震える。
「なんで……」
声が漏れる。
「なんで、そんなこと考えるんだよ……」
ひなたは、最後まで自分のことじゃなくて。
なつきのことを考えていた。
なつきが悲しまないように。
なつきが困らないように。
なつきが傷つかないように。
いつもそうだった。
ひなたは、自分が苦しい時でも周りを見ていた。
昔から。
ずっと。
「違うだろ……」
なつきは涙を流しながら呟く。
「心配させろよ……」
「迷惑かけろよ……」
「私、そんなことで嫌いになったりしないだろ……」
#親友
*椥守蕊月*
219
~♡Տᗩᑎᗩ♡~
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返事はない。
分かっている。
ひなたはきっと、本当にそう思っていたんだ。
なつきを大切に思っていたから。
一番近くにいたから。
だからこそ、弱いところを見せたくなかった。
なつきは顔を伏せる。
「私……」
「守ってるつもりだった」
年上だから。
ひなたより大きいから。
自分がしっかりしなきゃって。
でも違った。
「守られてたのは……私だった」
ひなたは10歳だった。
まだ子どもだった。
なのに。
いつも笑って。
いつも周りを見て。
いつも誰かのために動いていた。
そんなひなたを見て、みんな言った。
「あの子なら大丈夫」
なつきも言った。
「あいつなら大丈夫」
でも。
本当は。
大丈夫じゃなかった。
なつきはノートを抱きしめる。
「……ひなた」
「ごめん」
「私、お前が笑ってるから安心してた」
「笑ってることが、お前の本当の全部だと思ってた」
「でも違ったんだな」
涙が落ちる。
「笑ってたんじゃなくて……」
「笑っていようとしてたんだな」
その時、なつきは初めて理解した。
ひなたは「強い子」だったんじゃない。
弱さを見せないくらい、優しい子だった。
だから誰も気づけなかった。
だから、自分も気づけなかった。
最後のページの端に、小さな文字があった。
『なつきは、ずっと笑っててね』
それを見た瞬間。
なつきは声を押し殺して泣いた。
「……無理だろ」
「お前がいないのに……」
「笑えるわけないだろ……」
でも。
ひなたならきっと、そう言う。
「なつきなら大丈夫」
そう言って。
その言葉を思い出して、なつきはまた涙を流した。