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蝉時雨に赫くんの言葉が掻き消される冒頭がもう切なくて。茈が「嘘だ」って気づきながら問い詰められないのも、二人の関係の優しさと距離感が伝わってきました。長袖の伏線も気になるし、終業式の家で蝉の声だけが残るラストが刺さりました。「かわいい」と感じた出会いの回想が甘いぶん、現実の変化が怖い。続きがすごく気になります。
⚠︎
・茈赫
・ご本人様に一切関係無し
・学パロ (生徒×生徒)
※高校生(NOT中高一貫校)
・何もかもが捏造
初めて小説的なものを書いてるので下手です、
・口調違ってたらごめんなさい
・誤字、脱字 等あれば教えてほしいです‼️
おそらく三話くらいに展開される。
🎼 4周年おめでとう‼️
ー
「なぁ、茈」
「ん?どしたん?」
「おれと…い……に……ねぇ?」
窓の外から降り注ぐ蝉時雨に、赫の言葉が掻き消される。
「ごめん、よく聞こえんかった。もっかい言ってくんね?」
「…あー、いや、腹減ったから飯食いに行こーぜ。って話!」
「…そっか。」
赫はいつものように笑ってみせた。けれど、俺にはわかる。その笑顔はいつもよりぎこちない。
──嘘だ。
ただ、元気のない赫を見て、これ以上問いただすことはできなかった。
「で?飯は行ってくんねえの。」
「っああ、せやなー。何食いたいとかある?」
「んー。何でもいいかもー…」
「それが1番困るねんなぁ…」
ふと、あれほど煩かった蝉時雨が止んでいることに気づく。
いつの間にか、空は夕焼けに染まっていた。
夕焼けに照らされた赫は、目を離すとすぐに消えてしまいそうなほど、儚く綺麗だった。
ー
俺と赫は同じ高校に入学し、そこで初めて出会った。
俺の周りの席には、男が一人もいなかった。しかも教卓の目の前のアリーナ席。不幸にも程があるだろう。
どうしたものかと悩んでいたところ、ちょうど一人で座っていた赫に目をつけた、というわけだ。
「よお。俺、そこのアリーナの紫音 茈。」
「っえ、?」
「俺の周りさー、男おらんくて困っとってん、やから暇くん?やっけ、仲良くしたいなーって思ってるねんけど…」
「っあ、もちろんっ!! 俺も仲良くしたい…です!えっと、暇 赫っていいます…!」
人見知りなのか、喋りがぎこちない。
けれど、そんな赫に俺は
4,588
#嘘つき
_ ℒ .
200
如月💜🎼宿題終わるまで低浮
531
宵美夜 綺月@受験生🐢&🦥
828
「…っかわいい」
──自分でも驚いた。男の俺が、男相手に「かわいい」だなんて。
ただ、それは嘘偽りない俺の気持ちだった。
急に喋りかけられて困惑している顔。
恥ずかしさで行き場を失った指先。
慣れなく敬語になってしまう口調。
──だが、口元は緩んでいて、喜んでいることがわかる。
「あのさ、赫って呼んでいい?暇やと距離感じるし」
「も、もちろん!俺も茈って…呼んでいい?」
「ええよ、よろしくな、赫。」
「うん…!茈、よろしく。」
ー
あの日から、季節がひとつ、ふたつと過ぎていった。
気づけば俺たちは二年生になっていて、隣に赫がいることも、すっかり当たり前になっていた。
二年生になっても、俺たちは同じクラスだった。
何も変わらないまま過ごせている──そう思っていた。
強いて言えば、赫が長袖ばかり着るようになったことくらいか。
あんなに汗をかくくらいなら半袖を着ればいいのに…と思うこともあった。けれど、そんな呑気なことを考えていられたのも、その日までだった。
二年の一学期終業式。
赫は学校に来なかった。
珍しい。昨日まで、体調が悪そうな素振りなんて少しもなかったのに。
俺は心配になり、終業式が終わってすぐに赫の家に向かった。
インターホンを鳴らす。だが、残ったのは夏の煩わしい暑さと、蝉の声だけだった。