※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
「恩人の居場所が絞り込めたかもしれない」
〈File11:袖振り合うも他生の縁〉
「あの動画の内容を覚えているか?」
そう言って、朝比奈は左手に右手を重ね、左の指の間に右の指を入れてみせた。
「恩人はこう手を組み、手のひらの下の方で胸骨を押していた。この組み方だと力を入れやすいんだ。心臓マッサージは胸を5センチはへこませるくらい、強い力がいるからな」
「心肺蘇生の講習を受けたことがある人ってこと?」
「手の組み方だけじゃない。腕を突っ張らせ、手の真上に肩がくるようにしていた。これも体重をかけるためだ。極めつけは1分間で100回ほど胸を押していたことだな。お手本通り、正しい心臓マッサージだった。もちろん、人工呼吸も適格だ」
私も授業時間の一環で講習を受けたことはある。
少し習っ*************
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