本来の来た意味をどうやって切り出そうか、、
聞きたいのに、聞いてしまったら今の距離が遠く離れそうで言葉が詰まった
勇「…,,。」
仁「気になってんだろ?なんで俺が普段話せないか。」
勇「うん、」
仁「…声が奪われるんだ、」
勇「…は、?」
正直何を言っているのか分からなかった。
今はこうやって話せているのに、声を出すことを諦めたように言うから。
仁「笑まぁそう反応するだろうな」
勇「ごめん…」
仁「ううん。なんて言うか…奪われるっていうか、、声の出し方が分からなくなんの。言葉が喉に詰まって掠れる、?そればっかりでさ、なんかもう話さなくてもいいかって」
勇「でも今は出せてる、、」
仁「ここは特別な場所だから。…今は立ち入り禁止なんだけど、先生になんとか許可もらって」
勇「今は…って前は普通に入れたんだ、?」
仁「…,,らしいよ。1年前くらいに事故があったんだって。それ以来立ち入り禁止」
遠くを見つめる視線は晴れていなかった。
やっぱりこの話は聞かない方が良かったのだろうか
でも仁人自身が持ち出した話だし、話す事で曇りがかった表情が晴れるなら、 その役目は俺がしたいと思った。
勇「へぇ…ってかさ、声が出せなくなる原因はなんなの?それが分かれば声出せるようになんじゃね?」
仁「ん〜…ほぼ自己暗示みたいなものだけどね」
勇「自己暗示…?」
仁「嫌いなんだ、自分の声。ほら、よくいたでしょ?'お前の声女みたーい'とかってからかうやつ。俺もそういうの言われてさ、自分の声が嫌いになって。声が出せなくなって。話せなくなって… 」
勇「…」
仁「まぁ見た目もこんなんだからさ、目つけられちゃって、笑」
勇「今はそいつらに絡まれてない?」
仁「ないよ。そいつらいろいろやらかしたっぽくて退学になった」
ほっと胸を撫で下ろした。
興味本位で飛び込んだ海は真っ黒で底が見えないほど深かった。
仁「なんかいろいろ嫌になってさぁ笑そこから思い切って逃げようとしたんだけど、失敗しちゃってさー笑だからたまに、ここに気晴らしに来んの」
勇「よかったな、、ごめん無理に思い出させて」
仁「ううん。ここだけは…ここだけは何故か声が出せてさ、苦しくなったらここに来てた」
勇「そうなんだ」
仁「立ち入り禁止になるとは思ってもなかったけどね、」
勇「とは言っても、今普通に入ってっけどな笑」
仁「そうだな笑」
チャイムが鳴った。
扉を開けて一つ跨ぐと、 マスクを付けていつもの仁人に戻った。
ただ、少しだけ距離が縮まった気がする。
仁人の内に秘めいてるものは未だに分からないけど、少しだけなら笑顔になる理由も何を伝えたいのかもわかる気がした。
勇「…明日も昼飯一緒に食わね?」
仁「"うん!"」
マスク越しには笑顔が見えた。
to be continued…
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