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「…………え?」
頭には、柔らかい感触
眼前には、とても大きな果実(男のロマン)が2つ
さらに、とても綺麗な、金色の髪
「…めっちゃくちゃかわいい」
そう呟いた瞬間、少女の瞼がピクピク動く
耳も心なしか、赤いような…
「(起きとるやんけ!絶対!)」
「(なんで起きない!…違う!僕があんなこと言ったから、起きるタイミングなくしたんだ!)」
お互い、顔を赤らめ、固まる
「うーん…ハッ!コ、ココハドコダ!」
仕方なく、今起きたように装う
「あっ…//起きたのですね///」
少女が声をかける
鈴を転がすような美しい声とは、このようなことを言うのだろう
「…てか、なんで膝枕?//」
顔が熱い自覚を持ちつつ、問いかける
「あなたが苦しそうに寝ていたので…つい」
おっと、天然かな?
この子、天然でとんでもないことしたなーおい!
「な、なるほど…それで、ここはどこ?」
「ここは、エデン帝国の領地の一つです」
今、なんて言った?
エデン帝国?どこだ?
「…君、日本って知ってる?」
確認のため、聞いてみる
「ニホン?ニホンとは、どこの国の領地ですか?」
「………」
確信した、ここは、僕の知ってる世界じゃない………
「僕、どこから来たのかわからないんだ、それに…これからどうすればいいのかも…」
正直、ほんとに路頭に迷ってしまっている
「大変ですね…でしたら!私がお助けしますよ!」
そう言いながら、純白の翼を動かす
翼………
翼?
「申し遅れました!私、リアと申します能力は大天使です!」
能力…恐らく、アニメや漫画で見る超能力の類だろう
「僕の名前は白兎、能力は…わからない」
「ハクト…ハクト様ですね!素敵なお名前です♪それでは、近くの村へ行きましょう!」
「ここは、私も住んでいる村でして、いろんなお店があるのですよ♪」
リアに案内してもらいながら、村の中を歩く
「今は、どこえ向かってるの?」
心配そうに、問いかける
「ふふっ♪まずはハクト様の能力を調べるために、ギルドへ向かっています」
心配そうにしていた僕を気遣ったのだろう、リアが手を握ってくれる
ギルドにつき、受けつけでリアが手続きをしてくれている
「ハクト様!こちらの方がハクト様の能力を鑑定してくれますので!」
リアの後ろから、職員と思われる女性が来る
「では、私の手に触れてください」
差し出された手をとる
そうすると、僕の周りが光だす
「鑑定が終了いたしました、書類にまとめますので、少々お持ちください」
「ハクト様はどんな能力なのでしょうか♪わくわくですね♪」
「あ、あはは…そうだね!」
テンションが!テンションが高いですのよ!リアさん!
「お待たせいたしました、こちら、ハクト様の能力を記した書類と、ギルドの任命書と免許証です」
「あ、ありがとうございます」
書類や、渡されたものを受け取る
「ハクト様ハクト様!さっそく能力見てみましょう?」
言われ、能力が記されてる書類を見る
ハクト
能力「英雄譚」
効果「相手の能力を理解したとき、その能力を発動、発展させることができる」
「すごい能力ですね♪」
リアは褒めてくれるが…この能力は割とチートなのでは?
英雄譚…つまり、能力をハクトという1冊の本に書き記し、ページを増やしていく………このようなイメージだろう
「中々にぶっ壊れ能力だな」
「?そうですか?私は素敵な能力だと思います♪」
「ありがとう、リア」
ギルドを後にして、再びリアと並んで歩く
「ハクト様?ハクト様はこの後、どこへ行かれるのですか?」
「実は、どこも行く宛がないんだ」
正直、少し焦っている
このまま僕が生きていける保証なんてない
「行く宛がないのでしたら、私のお家などどうでしょうか?」
爆弾発言である
「ドシテ?」