鈴side
鈴は今、アメリカの空港にいた。
簡潔にまとめすぎたと思うが、事の成り行きを話すと長くなる。 触れないで頂きたい。
現在、このアメリカは大統領殺.害で大混乱中だ。
たかが、現役の若者の鈴が渡米しても誰も気に止めない。 ……一応、サングラスはかけているが。
鈴(んー、ひとまず状況確認だね。)
鈴はスマホを起動させ、最近のニュースを開いた。
やはり、一番の話題は大統領殺.害のニュースだ。
スライドしていくと、会食場の防犯カメラの映像があった。
………一応、確認しとく?
鈴は、動画の再生ボタンを押した。
…何と、動画には犯行現場がハッキリと写っている。
オマケに、鈴にそっくりの少女の顔も。
………これは、まずい。
自分に、そっくりな少女がいるのも驚きだが、今 自分の顔を隠している物はサングラスだけだ。
これなら、”捕まえてください”と言っているようなものだ。
…早めに移動しよう。
鈴は、なるべく早く足を動かした。
しばらく歩くと鈴は、目についた公園のベンチに腰掛けた。
…少し休んだらまた、移動しよう。
鈴「(…それにしても)」
あの、防犯カメラ映像に写っていたのは間違いなく自分だ。
全く同じ顔の人物が、この世にいるのだろうか?
…誰かが、整形したのだろうか。
鈴「(…いいや、違うか。)」
仮に整形だとしても、今の整形技術で、完全に同じ顔に出きるとは思えない。
鈴「(じゃあ、何?ドッペルゲンガー?)」
あり得ない説まで出てきて、鈴は、いやいやと頭を横にぶんぶん振った。
すると…
プルルル プルルル
鈴「ビクッ もう、今度は何?」
これは、連絡用パッドではなく自分のスマホだった。
鈴は、電話をしてきた相手を見て、少し困った顔をして電話に出た。
鈴「今、忙しいの。電話ならあとにしてくれない? _________“奏”」
<え、なんかごめん。姉さんに聞きたいことあってさ。>
鈴「どうせ、大統領のことでしょう?」
<そうそう。それで………殺.した?>
鈴「そんなわけないでしょう?
何で、私がアメリカの未来潰すようなことしなきゃ行けないの?」
<え、何で怒ってるの?>
……こっちは、やってもいない罪着せられてるだけど?
鈴は、ため息をついた。
ここ最近、よくため息をついているような気がする。
鈴「ごめん。君に八つ当たりすることじゃないね。」
どうやら、奏は今アメリカにいて奏は、自分のセーフハウスを貸してくれるようだ。
お礼を言い、少し話をして電話を切った。
奏side
<ごめん。君に八つ当たりすることじゃないね。>
別に謝らなくてもいいのに。
でも、すぐに自分の間違いを認めて謝るのは、彼女のいいところだと思う。
奏「俺のセーフハウス貸そっか?」
<え、ホント?ありがとう。>
奏「………他にも、何か言葉送った方がいい?」
俺達のような裏の人間は、こうやって話せる機会がとても少ない。
<ん?言葉?>
奏「大好きだよ~、とか。」
<え~、奏って私のこと”大好き”なの?
……ありがとう。>
………冗談では、ないけど?
奏「…姉さんは、何も言ってくれないの?」
<?>
奏「俺だけ言うなんて、ズルいと思わない?」
<…先に言ったのは、そっちでしょう?
ごちそうさまでした。>
…ホントいい性格してる。
あ、切られた。
奏「…さて、俺も仕事の時間だ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
…家族愛が書きたかったのに、恋愛に移りそう。
コメント
3件
行けーーーーー!恋愛へGOだ!