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あれ?ここで終わり?ノーセン?
結末はやっぱり1つでしたね😏 安心したー!!推しペアおめでとう🫶🏻
よかったぁ😭 別れててびっくりしたけど 深い愛で繋がっていましたね🧐✨🖤💚
🖤「阿部くん」
口の中で呟いて、思わず駆け寄った。
💚「あ……」
阿部くんが俺に気付いてちょっと気まずそうにする。
🩷「ほら、だから言ったろ。蓮ずっと待ってるって」
佐久間さんは事情を知っているかのように阿部くんを俺の方に押し出した。
実に5年ぶりに見る阿部くんは、前より少し痩せて、でも垢抜けてますます綺麗になっていた。
🖤「えっと……」
話したい事がたくさんあるのに、いざとなると何も浮かんでこない。
無言の俺たちを見かねた佐久間さんが
『帰りにお茶でもしたら?阿部ちゃんとりあえず食えよ、全部うまいから』と一旦俺たちを引き離した。
最後に佐久間さんが喜びのあまり子どもみたいに泣いて、それをみんなで冷やかしながらもらい泣きしてパーティーは終わり、俺は帰ろうとしている阿部くんに声をかけた。
🖤「阿部くん、話せる?」
💚「パーティー、素敵だったね」
🖤「うん。阿部くん来ないのかと思った」
💚「クライアントとの話が長引いちゃって」
少しの近況報告。今は商社で働いているという。
俺は早急に本題に入った。
🖤「どうしてあの時、俺の前からいなくなったの?」
阿部くんは少し考えてから答えた。
💚「…俺、目黒くんを縛り付けてると思って。俺があの人を忘れられないのは俺の問題なのに、目黒くんは自分のことみたいに向き合ってくれて。嬉しかったけど、申し訳なくなっちゃって……」
そんなわけない、けど俺が阿部くんの立場ならそう思うかも知れないと思って話を聞く。
💚「でも本当にごめん、一方的にあんな。だからもう会う資格ないと思ってたけど、本当はちゃんと話したかった。佐久間が大丈夫だから今日来て、絶対に会えって」
🖤「うん、俺ずっと待ってた。阿部くんの事忘れた日なんて一度もなかったよ」
阿部くんが驚いてこっちを見た。
🖤「他の人と付き合ったりもしたけど、阿部くんしか考えられなかった。心がまだその人の所にあったっていいよ。俺が阿部くんを好きなのに変わりはないから」
💚「そんなの卑怯だ、だめだよ…」
🖤「俺が良いって言ってるの。そんな生半可な気持ちで一緒に乗り越えようって言ってた訳じゃないよ。俺は年下だしまだ学生だけど、頼って欲しい」
阿部くんの瞳がうっすら揺らいだけど、泣くまいとしている。
🖤「今度こそ、俺と思い出を重ねて欲しい。ずっと変わらず好きだった、阿部くんのこと」
💚「目黒くん……」
俺があんな事しなかったら今日の2人や翔太みたいになってたかも知れない……と阿部くんが言うので『この5年間の分、これから一緒に埋めていこうよ』と抱きしめた。
身体を離し、目を閉じてと言うと阿部くんは素直に応じる。
当時はすんでのところで『ごめん、やっぱりまだ』と言われ何もできなかった俺たちの、5年越しのファーストキス。
💚「勝手でごめんね、俺も好きでいたよ。だから、 もう一度俺と付き合ってもらえませんか?」
🖤「もちろん。嬉しい、ずっと両想いだったんだ」
💜「目黒と阿部ちゃん、うまくいったって」
💙「賭けだったけどな、阿部ちゃん泳がせるの」
🩷「いや〜阿部ちゃんならきっと戻ってくるって信じてたけど?」
💜「まぁね。でも目黒もなー、一途にも程があんだろ」
💙「あいつ一時期萎れまくってたからな」
🩷「マジ枯れ木だったわ。え?なに涼太。呼ばれてるし切るわ、またなー」
💙「ごゆっくり」
💜「なんかやらしいなそれ」
💙「中学生みたいな事言うな、バカ」