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ミリス
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第9話 初めての嫉妬
それから数日。
陽葵と塁は、変わらず毎日のようにDMや電話をしていた。
ある日の夜、陽葵がSNSを開くと、塁が誰かの投稿にコメントしているのが目に入った。
相手は、同じアパレル関係の女性だった。
楽しそうにやり取りしている二人を見て、陽葵の胸が少しだけざわつく。
「……なんでだろう」
今までなら、気にもしなかった。
でも今は違う。
塁が他の女の子と楽しそうに話しているだけで、なんだか落ち着かない。
その夜、塁からDMが届いた。
塁「陽葵、今日ちょっと静かじゃない?」
陽葵「そうかな?いつも通りだよ笑」
塁「ほんと?」
陽葵はスマホを見つめたまま、少し迷った。
言うべきか、言わないべきか。
でも、気になっていることを隠すのも嫌だった。
陽葵「……さっきコメントしてた女の子って、仕事の人?」
少しして、返信が届く。
塁「ああ、あの子?うん、同じ会社の人だよ」
陽葵「そっか……」
それだけ送って、スマホを伏せる。
すると、すぐに通知が鳴った。
塁「もしかして、気になった?」
陽葵の心臓が跳ねる。
陽葵「……ちょっとだけ」
送信した瞬間、恥ずかしくなってスマホを握りしめる。
しばらくして、塁から返信が届いた。
塁「そっか」
そして、もう一通。
塁「なんか嬉しい」
陽葵の頬が熱くなる。
陽葵「なんで嬉しいの?笑」
塁「陽葵が俺のこと気にしてくれてるって分かったから」
その言葉に、陽葵は何も返せなくなった。
胸の奥が、また大きく鳴る。
自分でも気づかないうちに、塁はもう特別な存在になっていた。
ただのSNSの知り合いなら、こんな気持ちにはならない。
そう思うと、少しだけ怖くて、それ以上に嬉しかった。
塁「陽葵」
陽葵「なに?」
塁「俺は、陽葵と話してる時間が一番楽しいよ」
画面に表示されたその言葉を、陽葵は何度も読み返した。
「……ずるいよ、塁くん」
小さく呟きながら、陽葵は嬉しそうに笑った。
コメント
1件
うわあ…「ずるいよ、塁くん」って呟く陽葵ちゃん、めっちゃ可愛い…!自分でも気づかないうちに特別になってる感覚、すごく分かるよ。嫉妬してる自分に気づいて、ちゃんと伝えられるところが尊い。塁くんの「嬉しい」も、読んでてこっちが照れる/// 今まではただのやり取りだったのに、ここにきて二人の距離がぐっと縮まった感じがした。この先どうなっていくんだろう…ドキドキするよ🥀