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皐月side
夢を見た。
両親と幸せに暮らす夢を……。
でも気付けば事故の思い出になって…。
熱い、痛い、苦しい、助けて…、お母さん!お父さん!!
バッと目が覚めて……。
未だに心臓がドクドクしてる……。
ってかここどこ?病院?にしちゃあお天道様丸見えだ……。
梅宮「お、皐月!目ェ覚めたか!?」
皐月『おわっ!きゅっ、急に大声止めろって!?心臓縮むッ!』
梅宮の声に反応して周りを見渡せば
頭取、副頭取、風鈴生……タイマンしていたヤツらが周りにいた。
楡井「皐月さん!目が覚めたんですね!良かったです…あのまま起きなかったらどうしようかと……ッ。」
蘇芳「楡くん、皐月さん起きたんだから泣かないの、それにしても本当に無事…では無いですけど目が覚めて良かったです。」
皐月『あえ、俺……あぁ、そっか、十亀を庇って意識無くしたんだっけ……。』
兎耳山「さっちゃん!ごめんなさいッ!痛かったよね…俺あの時本当にどうかしてた…、本当にごめんなさい…。」
十亀「皐月を巻き込むつもりは無かったんだ…でも、皐月の強さに惹かれて…ごめん、言い訳になってしまうね…。」
2人の言葉に一気に辛気臭くなってしまったこの場に
皐月『…、別に気にしてねぇよ、確かに巻き込まれたのは事実だけど、それに俺が応えたんだ、お前らが気にする事じゃない、それに…十亀が傷つかなくて良かった…、やっと周りを見れるようになったな、良かった良かった!』
その言葉で場はまた和んで
梅宮『皐月体調良きゃメシ食うか?ここのメシも美味いぞ!』
梅宮から言われて中心を見ると、確かに美味そうな飯ばかりだった。
皐月『食べる食べる!飲み屋街だから結構揚げ物多いのな!ん、この餃子美味いなぁ!』
それから風鈴生と獅子頭連の2人でわちゃわちゃして解散となった。
それからまこち町へ戻る際にふとずっと静かにしていた遥に目がいった。
遥は梅宮達より数歩後から着いて行ってるようで……。
皐月『はーるか、どうした?元気ねぇな?』
桜「……、何で十亀を守ったんだよ」
皐月『ん?んー、体が勝手に動いたんだよなぁ、まぁでもアイツが無事で良かったよ!』
そう答えると
桜「それでも!!お前が傷付く必要…無かっただろ!!」
遥は心配してくれていると同時に誰かを守る必要を考えているんだな……。
皐月『……、聞いたよ、遥がこの町に来た時橘を守ったんだって?』
桜「今その話して…皐月『何で守った?』ッ!」
皐月『遥は橘と知り合ってから時間経ってもないのになんで守ったんだ?』
桜「…、そ、それは…。」
言い返せなくなった遥に
皐月『身体が動いたから、守ろうと本能で動いたから、傷付けたくなかったから……、誰かを守るのに理由なんて、要らねぇだろ?守れるものは守る。そこに間違いなんてない、それに守れるって事は凄いことだ、遥は凄い奴だよ。』
静かに俯いてる遥を撫でたら
桜「////だぁー!撫でんな!!お、俺さきにいくからな!!!」
遥はズンズンと梅宮達の方に向かって行った…。
皐月『……あらら、ツンデレちゃんだなぁ、ま、そこも可愛いけど!』
にしても、これから沢山壁にぶち当たるだろうけど…遥ならどんな壁でも大丈夫、周りを、皆を信頼して前へどんどん進んで…強くなれるよ……。